さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

メインは神戸?/順当に三連勝/刈谷で新鋭勝つ/41歳の来春

2018-12-12 08:27:59 | 関西ボクシング



ということで怒濤のごとき日曜丸一日観戦でしたが、
それ以外の試合や話題についても、覚え書きというか、感想を。


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9日、神戸でも千里馬ジム興行があり、ジラフ麒麟神田が松阪拓哉に初回KO勝ち
試合内容は、記事によると、短くも壮絶なものだったようです。

この日、府立であれこれ試合を見ましたが、話の限りでは、これを上回るスペクタクルはありません。
この日のメインイベントは、実は神戸だった、ということでしょうか。
どこかで動画見られませんかねー。

ジラフは、その破格の体格を生かしたボクシングで、来年あたり、
日本上位を伺うところまで行けるでしょうか。機会あらば、一度見てみたいものです。


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今月1日にも、府立で二部興行があり、それは見に行けませんでしたが、
BoxingRaiseにて、後日動画配信で、仲村正男vsカルロス・マガレ戦を
見ることが出来ました。

再起後三戦目で、三代大訓に惜敗した前OPBF王者マガレとの対戦となりましたが、
仲村は安定したリズムと、強いストレートパンチを伴ったアウトボクシングで
終始マガレを突き放し、打ち込み続けました。

序盤からワンツ-、右アッパーを決めてリード。
2回はマガレが取るが、3、4回は仲村が打ち勝つ。
5回、足で外し損ねたか、右を食って不覚のダウンも、即座に立ち、ダメージはなし。
10-9に戻していいかというくらいの反撃を見せる。
中盤以降も仲村のアウトボクシングが冴え、軽い連打、時折強めの右という具合に攻める。
9回は仲村少し休んだか、しかし10回右アッパー決め、右カウンター気味に二発。
マガレの左瞼が黒く腫れ、ドクターチェック二度の後、ストップでした。


キャリア序盤の「ジャッジ要らず」のKO街道の頃より、見た目の派手さはないものの、
実はより強打を生かす組み立てが出来ている、今の仲村正男の良さが、存分に出た試合でした。
地に足がついた安定感と、「ひけらかさない」故に生きる強打が、巧い具合に組み合わされているというか。

正直言って、この手の強打者タイプは、ブランクが出来たり、きつい敗戦を喫して、
時の勢いを失うと、ボクシングが崩れてしまったりする例が多い、と勝手に思っていましたが、
再起後三連勝の内容、その着実さは、こちらの想像を超えるものがあります。
仲村正男の今後、要注目だと思います。関西ボクシングにとり、貴重なキャストでもありますし、
来年以降の活躍に期待ですね。


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2日の日曜に、刈谷であった注目試合も、BoxingRaiseで動画を見られました。
ライト級、日本王者の吉野に挑戦して善戦した、グリーンツダの前田絃希が、
緑ジムの強打のサウスポー力石政法の「挑戦」を受けた一戦。

右の前田、左の力石、共に長身で懐深いが、探り合いかと思った序盤から山場。
初回、前田の右ボディストレートの打ち終わりに、力石左を決める。前田ダウン。

前田は正対した位置から右で入るので、身体が出たところを打たれる。
そこへ3回、力石の左フックを右腕でブロックし、そのまま押されて膝をつくと、
これをダウンと裁定されてしまう不運も。

悪い流れを変えたい前田、若さ故に若干勢い込んだ力石、共に4回はミスが多い。
バッティングも数回あり、前田の左瞼が腫れる。
前田は正面に位置するなら、左ジャブから入りたいが、右から行っては打たれる。

5回、前田の打ち終わりに力石左をヒット、速い連打で追撃、左右アッパーで前田ダウン。
力石、再開後少し右にスイッチ、右フック当ててから左に戻す。
力石左ショート、右フック、左ストレートとつなぎ、前田ダウン、ストップでした。


力石政法、少々荒いところもあるとはいえ、まだ5戦4勝(3KO)1敗のキャリアで、
これはなかなかの実力だと言わざるを得ません。
今年4月に、3戦目で坂晃典に敗れていて、普通浅いキャリアでああいう厳しい負け方をすると、
その後はなかなか大変なものですが、即座に再起して二戦目で、日本ランカーを倒しました。

大柄な体格を持つ強打者で、積極的な試合運びは魅力的です。
まだちょっと線が細く、防御も少し甘い、安定感には欠ける...というのは難癖ですね。
そもそもキャリア自体もまだこれからという段階で、これだけやれれば充分です。
今後、順調に伸びてほしい選手ですね。


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「バカボンのパパと同じ歳になった」野中悠樹のタイトル挑戦が決まった、とのことです。
来年2月24日、府立で、細川チャーリー忍に挑戦。

この選手、本当に長いこと見てまして...今レフェリーになっている人で、
この選手と試合した人が、確か二人います。いずれも会場で見ています。

スーパーウェルター級で、ここ10数年の日本上位の大半と
悉くグローブを交え、海外の世界ランカーとの対戦もそこに加わるキャリアは、
充分、称賛に値するものだと思いますが、
昨年の井上岳志戦の健闘と敗戦は、その締め括りとはならなかったようです。

その再起戦における、タイ人との試合ぶりは、先行き不安なものでした。
タイトルマッチが決まれば、長年の経験を生かし、仕上げてくることでしょうが、
正直、最近海外で起こったある試合の件なども思うと、不安な気持ちが先に立ちます。
もちろん、こちらとしてはただ、見守るしかない、のですが...。


この月末、28日の府立での試合は、キャンセルになるようですね。
メインは安達陸虎が昇格する形のようです。


コメント
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