さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

大場vs馬野今頃観戦記

2009-07-16 13:51:37 | 大場浩平
7月5日に行われた日本バンタム級タイトルマッチ、大場浩平vs馬野晃戦について
「ポー兄さん」さんに督促されたこともありまして(^^)書きます。

会場にはまたも行けず、中部出身の友人のおかげでTV放送されたものを見ました。
挑戦者は以前挑戦状を出していた「熟山竜一を敗った男」山口賢一(大阪帝拳→フリー)ではなくて、
ランク10位の馬野晃、ハラダジム所属。
関西の選手なわけですが、私はたぶん試合を直に見たことはないと思います。
最近3連続ノックアウト勝ちで好調、スタイルは正統派のボクサー・ファイターという感じ。
序盤から積極的に打ち、果敢に右クロスを狙い、大場がカウンターを取っても
簡単に止まったりせず、よく手数、コンビネーションを出して前進しました。
序盤は右が好打する場面もあり、接近した距離では手数でもまさっていました。

しかし、徐々に大場のジャブ、ボディブロー、フットワーク、そして防御勘が馬野を苦しめます。
馬野は懸命に距離を詰めようと打ちかかり、時折ヒットがあるものの、終盤はボディ打ちを受けて失速。
大場も詰めを欠いて判定となりましたが、大場の勝利は間違いないという印象でした。


大場はこれで4度目の防衛成功、聞けばこの試合を最後に日本王座を返上して、
世界挑戦への道を模索する動きもある、とのことです。
中部・東海地区からの日本人世界挑戦者は、確か石原英康以来出ていなかったと思います。
ゆえに、遠からずこうした話が具体化しても、不思議はありません。

しかしこの試合においても、やはり今までのいくつかの試合と同じく、
スピードでまさり、サイドへ回る動きで相手を翻弄していながら、
いざ打つときには相手の正面で、接近してのショートの交換をやってしまい、
危ない打たれ方をしている場面が何度もありました。
インファイトでも打ち勝てるところを見せたいという大場の意地が出てしまうのか、
それとも接近しても防御に自信があるからなのかわかりませんが...。

もし世界戦、或いはそれに準ずるような大きな試合があるのならば、
やはり自分の良さが何であるか、それをしっかり考えた上で、
何をやっていいのか悪いのか、リングの上で取捨選択をきちっとやらないといけないでしょう。
日本タイトルでは打たれても大丈夫なパンチでも、世界ではそれが命取りになるでしょうから。

ただ、この試合では、もう大場は日本タイトルでは飽き足らなくなっているのかな、という印象も持ちました。
何か、いまひとつ気持ちが乗っていないような感が...まあ、傍目の勝手な感想に過ぎないですが。
もしそうならば、さらに大きな試合で、ノリの良い天才大場の才能が爆発することに期待できるかもしれません。

速く長い左ジャブ、抜群の防御勘、ダイナミックなフットワーク、命中率の高いダイレクトの右、
相手に深いダメージを与えうる左右のボディブロー...大場には他のボクサーにない数々の武器があります。
これらの良さを、無理なく、存分に生かして闘えれば、世界王座も決して遠くはありません。
大場の今後には期待と不安が共にありますが、それもまた、ファンとしては楽しみなことですね。
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名前は若々しくて良いですが

2009-07-16 09:11:04 | その他
旧ワールド、「ボクシング・ビート」という名前で、二度目の復刊。
えらい若々しい名前になったものです。
さっそく昨日買ってきて読みました。

執筆陣はほぼ変わらず。
コラムは好きなのも苦手なのもありますが、まず一安心です。
個人的には粂川麻里生氏がアルゲリョ追悼記事で復帰していたのが嬉しいところです。


しかし逆に言えば、良い意味でだけでなく、悪い意味でも、まあ変わるはずもないというか、前のままですね。
「またかいな、意味わからんな」と思ったのは「フライ級ウォーズ」云々の特集。
ワールド時代からこういう特集を何度も繰り返し、そのたびにあの人気者兄弟の長兄を、
何かいっぱしの実力者みたいに取り上げてきましたが、復刊一冊目でまたやってます。

いったいなんなん、これは、と不思議でなりません。
まさか一種の「褒め殺し」で、内藤以下、国内のトップクラスとの対戦に導こうとしているんでしょうか?
そうだったら、大変素晴らしいですけど(^^)


暫定王座は要らない、という特集記事の「暫定王者一覧」てのには、笑わせていただきました。
まじで全然知らん人いましたしねー(^^;)
そりゃ、私も「いらない」と思い、腹も立てていましたが、ああして一覧にして見せてもらうと、
そういうの通り越して笑っちゃいました。

と、WBAはスーパーフライ級に続き、フライ級でも暫定王座決定戦を承認した模様です。
日本の人気者は国内の反対(あちらから言えば「妨害」なんでしょうね)にあって出場出来ず、
代わりにルイス・コンセプションが出るみたいです。

まあ、あちらのプロモーターにしたら、手元の選手をタイトルマッチに出したいだけで、
そのためにアジアの王者といちいち交渉なんかするの面倒や、って感じなんでしょうね。
入札やって勝った負けた、なんて手順を踏むのは、さらに面倒なんでしょう。
野球のメジャーリーグみたいな発想なんでしょうね。優れた選手ならこっちに出てこい、それが当然やと。


話戻しますが、二度目の復刊なってとりあえず良かった、というファンの暖かい声も多いことでしょうが、
以前休刊になったときにも書きましたが、いい加減、根本的な部分での転換が必要じゃないか、と思います。
若々しい名称とは裏腹に、やはり今まで通りのワールドやな、と思うところの方が多かったです。

まあ、そもそも何かを変えようという気など、別にないと言われればそれまでですが(^^;)
このあたりはそれこそ地方の事務局長じゃないですけど、人が、トップが入れ替わらないと無理なんでしょうね。

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