さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

大橋弘政、気迫の勝利

2009-07-08 00:13:43 | 中部ボクシング
ロリー松下vs大橋弘政戦他、スカイAベストファイト放送を見ました。
本当に、重ねてありがたい放送であります。スカイA様、感謝、感謝です(^^)


なんといってもロリーvs大橋戦、物凄い試合でした。
ロリーが試合途中で手首を痛めてケガ負け、というような話も散見しましたが、
見てみたらそういう問題じゃありませんでした。大橋弘政の気迫勝ちでした。

初回、2回と、ロリーの多彩な強打、連打が再三大橋を捉える展開で、
やはりさすがロリー、強いなぁと感心させられるばかりでしたが、
大橋はひるむことなく、必死の形相で前に出ます。
そして3回終盤、大橋の右ショートがクリーンヒット。
ここで大橋が猛ラッシュ、歯を食いしばりながら前に出て、小さい右を何発も決めました。

これ以降、ロリーが思うように前に出られない展開になります。
4回からは、大橋が前に出て、右ショート、ボディ打ちで攻めれば、
ロリーも押されながら左フック、右カウンターで反撃。
激しい打ち合いが繰り広げられ、結果知って見ているのに、思わず手に汗握るような、文字通りの激闘でした。

大橋は出血で顔を朱に染めて、ロリーの間断無い鋭い上下の打ち分けにもめげず、
懸命に、果敢に前に出てショートを連打し続けます。
そして7回、互いに前に出ようとして押し合い、ロリーが連打を決めたあと、
大橋がボディ打ちから、左フックを連打、ロリーがコーナーへ後退したのち、
激しく打ち合いながらリング中央へと場所を移して譲らずなおも打ち合い...と思った直後、
大橋の左ボディーブローでロリーが崩れ落ち、場内の歓喜が爆発する中、カウントアウト。
劇的な勝利で、大橋弘政が新チャンピオンとなりました。


それにしても、こんな試合、なかなか見られるものじゃないと思います。
大橋弘政の、これまでのキャリアに彼が費やしてきた努力、労苦の重さが
この試合における強敵ロリーとの打ち合いにおいて、彼を支え、勝利を与えたのでしょう。
文字通り、鬼気迫る凄まじい闘いぶりの前には、あまたの「評論」は
ひとまず沈黙せざるを得ないのではないでしょうか。
本当に、滅多に見られそうにない、凄まじい闘いぶりでした。


しかし、この日、この会場でこの試合を見ていた勝ち組の皆さんが、心底羨ましいです。
こういうの、会場で見ないでどうすんねん、と、改めて悔しかったり...(^^;)

コメント (4)
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