名城信男、次の防衛戦はウーゴ・カサレスとの対戦とのことです。
元WBOライトフライ級チャンピオンで、イバン・カルデロンに王座を奪われた試合は
WOWOWで見ましたけども、ほんまに108ポンドに落ちたんかいな、と思うほど大柄で、
フライ級飛ばしてスーパーフライ級に上がるのにも違和感は感じません。
確か、カルデロン戦のときはフェザー級オーバーの体重があったとかなかったとか言ってましたっけ。
試合んとき、名城よりずーっとでかかったりするかもしれませんね(^^;)
いずれにせよカスティーヨ戦以来、米大陸でも名の知れた相手との対戦がやっと実現するわけです。
大柄な相手が強打で突き放してくるような試合になると、名城も苦しむでしょうが、
前回の苦戦を良薬に、久々に強打爆発といきたいところですね。
しかしWBAはこの、普通に防衛戦を重ね、指名試合もやろうという名城を無視して、
平然と暫定王座を設置する愚挙をまたも犯します。
ご多分に漏れず、ノニト・ドネアの強さにはすっかり魅了されている私ですが、こういうのは勘弁ですね。
あちらのプロモーターがタイトルマッチやりたいと思えば、いつでも認可されるという現状には、
怒り、憤りを通り越した、空しい感情を持ちます。
しかし、あちらにはあちらの(あくまで、商売上の)都合というか言い分というものがあり、
文句言うならこっち来て試合せんかい、ってなところなんでしょうね。
そもそも、この暫定王座制度は、他ならぬ日本において、かの辰吉丈一郎の全盛期に、
日本の最有力プロモーターによって、都合良く利用されていたという現実があります。
辰吉の対ラバナレス第二戦における暫定王座認可は、まだ理屈が立つものでしたが、
そのあと眼疾で一度は引退表明を強いられた辰吉が、ハワイでホセ・フィノ・スアレスとの再起戦に勝利しただけで
再び暫定王者として認められたことは、有力プロモーターと統括団体の癒着あればこその、意味不明な裁定でした。
この欺瞞に満ちた裁定ゆえ、辰吉の薬師寺保栄への「挑戦」になってしかるべきだった試合は
「WBC王座統一戦」へと姿を変え、いち挑戦者だったはずの辰吉は、
WBCの規定により、王者薬師寺と五分五分の報酬を保障されることとなりました。
これぞ日本ボクシング界の風物詩とさえいえる、大手ジムによる、地方ジム所属選手の利益侵害の典型例です。
先日復刊した専門誌には「暫定王者など要らない」という特集記事が載っていまして、
それを「よくぞ言ってくれた」と評価する、暖かいファンの声もきっとあることでしょう。
しかしあの記事の内容が、本質的な暫定王者制度への批判たりえるものだったかといえば、明確に「否」です。
ファンなら誰もが「要らない」と思う、ただそれだけの話を書いてあるに過ぎません。
あの記事を、米大陸の関係者が読むわけもなし、さりとてかつて国内において現実に起こった、
上記した例の首謀者に批判の矛先を向けることなど、今の専門誌に出来るわけもありませんので。
こうした欺瞞的な暫定王座利用は、昨今の、理屈も何も無い、暴走気味の暫定王座乱立の原型と言っていいでしょう。
そして、その欺瞞に、洋の東西は関係ないのです。
リングの上で自己実現の夢をかけて、己の拳に全てを託して闘うボクサーたちの姿は、
今も昔も変わらず、神々しくさえあり、魅力にあふれるものです。
しかしリングの下では今も昔も変わらず、俗に言う「モンキー・ビジネス」が横行し、
ボクサーたちは様々にその誇りを傷つけられています。
そして本来は、リングの上の闘いだけに魅せられていたいはずのファンの心を憂鬱なものにします。
名城信男とウーゴ・カサレスの闘いが、そんな憂鬱を吹き飛ばす、素晴らしい試合となることを。
TV放送の都合が合わず、府立第二競技場という、狭い会場での開催となった
無念を忘れさせるような試合となることを。
そして、かなうならば、名城信男が勝者であることを。
都合の良い言いぐさかもしれませんが、ひたすらに祈っております。
元WBOライトフライ級チャンピオンで、イバン・カルデロンに王座を奪われた試合は
WOWOWで見ましたけども、ほんまに108ポンドに落ちたんかいな、と思うほど大柄で、
フライ級飛ばしてスーパーフライ級に上がるのにも違和感は感じません。
確か、カルデロン戦のときはフェザー級オーバーの体重があったとかなかったとか言ってましたっけ。
試合んとき、名城よりずーっとでかかったりするかもしれませんね(^^;)
いずれにせよカスティーヨ戦以来、米大陸でも名の知れた相手との対戦がやっと実現するわけです。
大柄な相手が強打で突き放してくるような試合になると、名城も苦しむでしょうが、
前回の苦戦を良薬に、久々に強打爆発といきたいところですね。
しかしWBAはこの、普通に防衛戦を重ね、指名試合もやろうという名城を無視して、
平然と暫定王座を設置する愚挙をまたも犯します。
ご多分に漏れず、ノニト・ドネアの強さにはすっかり魅了されている私ですが、こういうのは勘弁ですね。
あちらのプロモーターがタイトルマッチやりたいと思えば、いつでも認可されるという現状には、
怒り、憤りを通り越した、空しい感情を持ちます。
しかし、あちらにはあちらの(あくまで、商売上の)都合というか言い分というものがあり、
文句言うならこっち来て試合せんかい、ってなところなんでしょうね。
そもそも、この暫定王座制度は、他ならぬ日本において、かの辰吉丈一郎の全盛期に、
日本の最有力プロモーターによって、都合良く利用されていたという現実があります。
辰吉の対ラバナレス第二戦における暫定王座認可は、まだ理屈が立つものでしたが、
そのあと眼疾で一度は引退表明を強いられた辰吉が、ハワイでホセ・フィノ・スアレスとの再起戦に勝利しただけで
再び暫定王者として認められたことは、有力プロモーターと統括団体の癒着あればこその、意味不明な裁定でした。
この欺瞞に満ちた裁定ゆえ、辰吉の薬師寺保栄への「挑戦」になってしかるべきだった試合は
「WBC王座統一戦」へと姿を変え、いち挑戦者だったはずの辰吉は、
WBCの規定により、王者薬師寺と五分五分の報酬を保障されることとなりました。
これぞ日本ボクシング界の風物詩とさえいえる、大手ジムによる、地方ジム所属選手の利益侵害の典型例です。
先日復刊した専門誌には「暫定王者など要らない」という特集記事が載っていまして、
それを「よくぞ言ってくれた」と評価する、暖かいファンの声もきっとあることでしょう。
しかしあの記事の内容が、本質的な暫定王者制度への批判たりえるものだったかといえば、明確に「否」です。
ファンなら誰もが「要らない」と思う、ただそれだけの話を書いてあるに過ぎません。
あの記事を、米大陸の関係者が読むわけもなし、さりとてかつて国内において現実に起こった、
上記した例の首謀者に批判の矛先を向けることなど、今の専門誌に出来るわけもありませんので。
こうした欺瞞的な暫定王座利用は、昨今の、理屈も何も無い、暴走気味の暫定王座乱立の原型と言っていいでしょう。
そして、その欺瞞に、洋の東西は関係ないのです。
リングの上で自己実現の夢をかけて、己の拳に全てを託して闘うボクサーたちの姿は、
今も昔も変わらず、神々しくさえあり、魅力にあふれるものです。
しかしリングの下では今も昔も変わらず、俗に言う「モンキー・ビジネス」が横行し、
ボクサーたちは様々にその誇りを傷つけられています。
そして本来は、リングの上の闘いだけに魅せられていたいはずのファンの心を憂鬱なものにします。
名城信男とウーゴ・カサレスの闘いが、そんな憂鬱を吹き飛ばす、素晴らしい試合となることを。
TV放送の都合が合わず、府立第二競技場という、狭い会場での開催となった
無念を忘れさせるような試合となることを。
そして、かなうならば、名城信男が勝者であることを。
都合の良い言いぐさかもしれませんが、ひたすらに祈っております。