さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

やはり計量失敗

2007-03-19 09:41:37 | 関東ボクシング
案の定、でした

過去にもノーウッド、アランブレット、ワンディーなどがこうしたことをやっています。
前日の計量をクリア出来ないことを承知で秤に乗り、再計量でもアウト。
無理に体重を落とすよりも体調維持を優先し、タイトル剥奪覚悟で試合に勝ち、
上の階級に転じる際のランキングを維持する。
まさしく不正行為そのものです。

しかし、パーラやその陣営を責めたとてむなしいだけです。
所詮、ボクシング・ゴロとでも言いますか。批判するにも値しない手合いです。

それより、日本の関係者諸氏は、例えばWBAやWBCの総会で、こうした場合の
具体的な罰則規定を設けようと働きかけたことがあるのでしょうか。
私は、そういう話を一度も聞いたことがありません。

こういうところが、ボクシング関係者が本当にボクシングというスポーツを
大事に思っていないという顕著な例だと思います。
ボクシングの関係者諸氏は、ファンに対して、スポーツとして正当な
ボクシングの試合を提供する責任があるはずです。
しかし多くの関係者が、目先の利害のみを追いかけて、
ボクシングそのものの価値を守る努力を怠っています。


当日、バンタム級の体重であれば認可される「世界フライ級タイトルマッチ」を
ヒマ割いて身銭切って見に行く客のことを、関係者諸氏は、いったいどう考えているのでしょうか?

また、仮に今日、坂田が勝ったとしても、それを坂田に対する予備知識のない、
或いは思い入れのない、第三者的な観客、或いは話を広げて「世間一般」が、
その勝利を清々しいものとして、無条件で認めてくれるでしょうか?


「ボクシング」を、もっと信用するに足る、まっとうなものにしていくために、
もっと厳しいルールが必要です。
計量失敗の場合、グローブハンデ、報酬減額、或いは100グラムオーバーごとに
試合で1点減点する、さらに踏み込んで、指名挑戦権やオプションの剥奪、などなど、
現実的に不利益な扱いをされるという規定が無い限り、こうした例は繰り返されるでしょう。
早急に、こうしたルール作りが必要だと思います。


それにしても、暫定王座決定戦で敗れた坂田が、即、正規王者に挑戦という時点で
いささか割り切れないものを感じていましたが、まさかここまで酷い事態になろうとは。

願わくば、今夜の試合が、せめて世界戦に相応しい内容であってほしいです。
そして、勝者が坂田健史であることを...。

コメント (4)
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