さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

18日神戸、名古屋雑感~武本、世界4位に勝つ

2007-03-23 10:18:18 | 関西ボクシング
18日の日曜日は、神戸で千里馬神戸の武本在樹が
世界4位ファン・カブレラに挑んだ一戦があり、
名古屋ではミニマム、フライ両級のOPBF戦に大場浩平などの試合がありました。
私はどちらも見に行けず、悲しい思いをしておりました。
しかし神戸の試合はスカイAで放送ありました。
名古屋の方もさる方のご厚意でTV放送されたものを見ることができました。
ありがたいことであります。多謝。


さて、昨秋、ノーランカーに敗戦を喫した武本に、ダイレクトで組まれた世界ランカー戦。
かなり大胆なマッチメイクですが、選手の闘志を奮い立たせるための決断なのでしょう。
これは、ジムが選手に対し多大な期待をしている、或いはまだ期待を捨てていない、
という意志を選手に伝えるためのもの、という側面もあるように思います。

(4回戦時代の長谷川穂積も、2敗目を喫した直後、間をおかずに再起戦を組まれ、
その次が一度敗れた竹田津孝との再戦でした。
この再戦で竹田津を破って雪辱した長谷川は、徐々に力をつけて、
あの熟山竜一戦での大ブレイクを経てさらに勝ち続け、現在に至るわけです)


さて、武本は序盤から積極的に得意の右ストレートを飛ばし、
古豪カブレラ相手に先手先手と攻め続けました。
結果的にこれが奏功し、楽ではないが常にリードして、
負傷判定とはいえ勝利しました。

武本は本来、年明けに日本1位として日本タイトルに挑んでいましたが、
昨秋、突然、日本2位だった粟生隆寛が世界12位だかに入ったため、
チャンピオンカーニバルでの挑戦権を失いました。
その直後に喫した昨秋の敗戦は、武本にとってかなり重いものだったと思われますが、
今回のマッチメイクは、やはり武本の奮起を促す効果があったようです。

カウンターパンチに自信を持つせいか、相手の圧力に対して、
どうも受け身、単発になりがちな傾向の武本ですが、
今回の試合では、相変わらずジャブで組み立てるという形ではないものの、
得意の右、ワンツーを積極的に繰り出していきました。
カブレラはかなりの馬力の持ち主ではありましたが、その力を削いだものは
威力あるパンチをどんどん繰り出した武本の積極性だと見ました。



名古屋のダブルOPBF戦は、TV放送されたものを見ただけですが、
ミニマム級和賀寿和の2R、右一撃でのKO勝ちは強烈でした。
とはいえ相手の選手は一発パンチこそありましたが、同時にかなりの「ザル防御」で、
新チャンピオン和賀の真価は、これから問われそうです。
フライ級長縄正春はジョジョ・バルドンに力負けの印象、右拳負傷の影響もあったようです。

東海地区最大のホープ大場はタイ王者ガオナーを5Rに軽くだがダウンさせ判定勝ち。
あえて接近戦につきあったような試合振りでしたが、あれだけくっついた距離での攻防でも
かなりの巧さ、勘の良さを見せていて、さすがに大場という感じ。
しかし、6Rなどガオナーの手数に対し、ちょっと受け身になりすぎの印象もあり。
ちょっと気になるところです。

115~118ポンド級では、長谷川、名城に次ぐ力を持つと見る大場ですが、
昨年のツニャカオ戦に次ぐ、大きな試合をそろそろ見たいものです。
強敵相手に奮起した武本在樹を見たあと、ふと、そんな気がしました。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする