ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

赤朽葉家の伝説

2008年04月17日 | 読みました
               フリージャ
             雨に打たれても・・・

一日中、雨が降ったり、強風が吹きまくったり、冬に逆戻りか?と思うような日でした。「造幣局の通り抜け」が始まったばかりなのに、桜は大丈夫でしょうか?「一重でもあんなにがんばったんだから、八重だから大丈夫よ」って1人で納得させておりました。

昨日のメキシコのお話から一寸書いてみますね。オユキさんは結婚以来、40数年あちらに住んでいます。でも本当にメキシコ人を理解しメキシコを好きになったのはつい最近だといいました。他国を受け入れるにはやはり時間が掛かるようです。

ご主人が亡くなられて、大きな家に一人住んでいたのですが、去年アパートを次女の家の近くに買って越して行きました。メイン・ベッドルーム、ゲストルーム2、リビング、キッチンだそうですが、その一つ一つが日本のようにチマチマしていないことは想像に難くないです。

それでも大きいな~と思っていましたら、これは日本では考えられない事ですが、別にメード部屋とメードのバスルームが付いているんだそうです。これも異文化といえないでしょうか?日本では如何でしょう、大きな家でもお手伝いさん用のお風呂場は無いんではないですか?仕舞い風呂に入って風呂掃除をするのが最後のお仕事のように思いますが。少なくとも、お手伝いさんの部屋・バスつきのマンションと言うのはまだ無いのではないでしょうか。

お掃除のメードさんは通いだそうですから、その部屋はコンピューターやミシンの部屋になっているそうです。これだけの間数があっても彼女は「私のアパート」と呼び「マンション」とは言いません。こんなところが、外地で暮らす彼女の感覚の違いでしょう。

アパート: 建物の内部を複数の区切り、夫々を独立した住居として、居住者に賃貸する集合住宅。

マンション:和製英語。日本ではアパートより大型の集合住宅を表す一般名詞として定着している。但し、語源である英語では「豪邸」を意味し、日本の様な意味で使われることは無い。

「なるほどなるほど」と彼女の言わんとすることを理解したのです。


           ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

         赤朽葉家の伝説     桜庭一樹

私は「樹」と付いているから、てっきり男性だと思っていました。今年2008年の第138回直木賞を(私の男)で受賞した人なんです。そういえば今年は芥川賞も直木賞も女性だったな~と、今になって思うんです。

2007年「赤朽葉家の伝説」で第60回日本推理作家協会賞を受賞。この作品で賞は逸したが、27回吉川英治文学新人賞候補、第137回直木賞候補になった。

この方が私の好きな「東野圭吾」「桐野夏生」「恩田陸」の作品が好きだと言うのも意外だった。「赤朽葉家の伝説」から、そんな影響を見出す事は出来なかったもの。

最近気になった本として「森谷明子の七姫幻想」を挙げておられたのに二度吃驚。私のブログで取り上げた事もありますが、「七姫幻想」私も良いなと思ったのです。

本のですが、赤朽葉家の女性3代にわたる物語。3代目が語るという書き方。読み始めは「???」と言う感じで、スピードが上がりませんでした。字が小さいし、2段組だし。だんだん引き込まれていったという感じでした。推理小説なんで。初めの「空飛ぶ男」が実は反転して「落ちる男」であったという所に解決の鍵があったとさ。
               (690回)
コメント (2)
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