ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

蕎  麦

2006年05月25日 | 気にかかる
               芍 薬
         庭の片隅にひっそりと咲いている
          牡丹のような華やかさは無いが
       牡丹は芍薬の台接ぎ無くしては生まれない
         牡丹の生みの親、育ての親でもある

今日はやっと晴れて、昼食に「ざる蕎麦」を食べた。今年,家で「ざる蕎麦」を食べるのは初めてです。4月に高山で蕎麦を買ってきたので、それを茹でた。高山では2月に行った時は高山駅近くの店で「天麩羅そば」を食べた。お馴染みさんと思われる人が「大盛り蕎麦!」と注文していたが出てきた「蕎麦」の量を見て仰天・・・関西の二人分は優にあった。てんこ盛りです。

4月に行った時、上三之町辺りを昼ごはんを探してうろうろしていると、行列のある店があった。「蕎麦や」さんだったので「此処にしよう」と並んだ。季節も春ですし「ざる蕎麦」を頼んだ。割と美味しかったし買って帰る人も多かったので釣られて買ってきた。それを茹でたわけです。スーパーで買うそばなら一束で2人丁度の量ですが、少し多いかなと一束茹でましたら多い所ではない多すぎる。そこで突然思い出したのです。冬食べた店と春食べた店とは支店本店の関係だったのです。冬の「大盛り蕎麦」はこの一束の量だったのです。残せないので一生懸命食べましたが「もう少し欲しいな~」ぐらいが丁度良いわけで「もう当分ざる蕎麦いらん」と思ってしまった。

美味しさはつけ汁にもよるわけで、つけ汁の缶を開けて「アレッ?色が薄い」よくよくラベルを見ると「そうめんつゆ」と書いてあります。自分では「そうめん」にはまだ時期的に早く「そばつゆ」を買って来たつもりだったのです。仕方が無いので息子の「そばつゆ」を開けました。息子と私では「そばつゆ」の好みが違うので二種類買ってあります。ところがです。その「息子のそばつゆ」がこの「蕎麦」にはぴったりなんです。今やっと気づきました「蕎麦」と一言に言っても「蕎麦」の粉の配分量もそれぞれ違います。だからこの「蕎麦」には「このだし」で食べて欲しいとつけていたのに(唯便宜上つけている?そんな考えもあり?)今まで「蕎麦」についてきた「たれ」は捨てて自分好みの「たれ」を使っていたのは間違いではないかと・・・

別に「信州蕎麦」の頂き物のストックがあります。それはこじんまりと一人分を包んであります。そしてたれも付いています。今日気づいて良かった。何時もの通り「つゆ」を捨てて、自分好みの「つゆ」を付ける所でした。「それぞれの蕎麦」にはそれにあった「つゆ」が付いている事を知った一日でした。

何処で食べたのか、頭の中では小ぶりのせいろに盛られたつやつやの「ざる蕎麦」が浮かんでいるのに、それが何処で食べたものかどうしても思い出さない。主人に「美味しかった蕎麦は何処で食べた?」「いっぱい食べたから何処か忘れた」二人とも年やな~。

私をとても可愛がってくれているおじさんがいました。そこは「ふぐ料理屋」です。昔は「ふぐ料理屋」は冬だけ店を開けて食べていけたのです。戦後はそうは行かなくなって、夏に始めたのが「蕎麦や」でした。立地条件としては元町通りから一本入った所で、解り難い場所でした。でも昼には行列が出来ていました。特にどういうわけか学生さんも多くて(安くて美味しかったのでしょう)、その若い人の為に「大盛り」を始めました。私は「大盛り」はこの店から始まったと思っています。何故ならおじさんはアイディアマンだったからです。

このお店で「うどんすきの美々卯」の女将さんに会ったことがあります。京都の色町の女将さんの様な髪形をし小柄な方でした。おじさんとの話を聞いていますと、その方は「店はおおきしすぎるとつぶれます。私は朝の内に各店の出汁の味見に廻ります。そうして店を守ってきました。これ以上手を広げますと私の監督の目が届きません」商売談義のお話のようでした。私は手を広げすぎて潰れるお店の話を聞くとこの方のことを思い出します。何も食べ物やだけではありません、商い全般に言えることではないでしょうか。

それはそうと「ふぐの歯」って何枚あるかご存知?「一枚歯」なんです。真ん中に二枚に見えるような切れ込みがあるのですが、実際は一枚なんです。一枚歯って珍しいそうです。これは私の掛っていた歯医者さんが教えてくれたんです。その歯というかふぐ自体というか、切り落とされた顔の部分に(勿論直ぐですよ)割り箸を近づけると、ガブッと噛み付くのですよ、そして決して離しません。おじさんに「やってごらん」と言われて私も実験したので本当ですよ。





コメント (3)
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