『京華堂 利保』製 「涛々(とうとう)」
官休庵お好みのお菓子。
大徳寺納豆をたっぷり練り込んだ餡を麩焼きでサンドしたもので、とても上品なお味の美味しいものでした。
気になったので調べてみました。
武者小路千家官休庵の利休堂には、「濤々(とうとう)」と書かれた額がかかっている。濤々とは、大波の音を表す文字で、茶の席で釜の湯が煮えるときの音「松風」を表現した高松藩松平候の揮毫であるという。この文字をそのまま名称に用いた銘菓「濤々」をつくっているのが、明治三十六年(一九〇三)創業の京華堂利保である。
「濤々」を創作したのは同店の二代目当主で、武者小路千家の十三世家元である有隣斎宗匠の助言をもとに完成させたとのこと。「濤々」という名称も、そのとき家元が命名したものである。上下二枚の麩焼き煎餅で、刻んだ大徳寺納豆を練り込んだ餡をはさんでおり、菓子の表には、白い渦巻模様が力強く一筆で描かれている。大徳寺納豆の独特の香味が、上質の餡の風味と見事に融合し、その妙味は他に比べるものがない。
創業◇明治36年(1903年)
商号◇京華堂利保
所在地◇京都市左京区二条通川端東入ル難波町
電話◇075-771-3406
ファクス◇075-761-8265
営業時間◇午前9時~午後6時
定休日◇日曜日・祝祭日・第3・4・5水曜日
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