サイクロン「オーウエン」

12月16日（日）晴

 

9日の夜に堀夫妻と近所のレストランで食事中に嵐に襲われた。このサイクロンは迷走を続け、今日ケアンズを直撃。すべての船舶は運航禁止、海水浴場は閉鎖。僕もテラスの家具を片付けた。日本領事館から 災害警報も出たが、再上陸後に急速に勢力が衰え、特に被害はなかった。

＜在留邦人及び邦人旅行者の皆様へ＞　オーストラリア気象局はカーペンタリア湾にあるサイクロン“オーウェン（Owen）“が、今後、西向きの進路をＵターンさせて東向き進路で、今週末にかけてテーブルランド及びケアンズ周辺に接近すると予測しています。皆様におかれては、避難場所や非常物資の確認、被害の可能性のある地域への移動の延期など、適切な安全対策をとられるようお願いします。＜ 在ブリスベン総領事館＞

サイクロンが街にやって来る　

市民劇場→CPAC

12月15日（土）雨

 

2年間新改築工事中だった市民劇場が本日オープン。 名称もCPAC（ケアンズ・パーフォーミングアート・センター）と改称。 サイクロンが接近中なのでこけら落としの交響曲は聴きに行かず、実地検分は来週。市の広報サイトによると、延べ床面積は2075平米から7385平米へと3倍強に。大ホールは669席から941席になり、シートも少し豪華になった。駐車場は110台から158台へ増強。

ケアンズ市民劇場

球界のスーパースター

12月14日（金）曇

 

藤本 英雄の 韓国名は李 八龍。釜山生まれで、下関市出身のプロ野球選手・コーチ・監督、解説者。 日本プロ野球史上初の完全試合達成者で、ノーヒットノーランも2回達成。1942年に明治大学を中退し東京巨人軍へ入団。豪速球で 初年度に無傷の10連勝。翌1943年には34勝、防御率0.73、253奪三振で最多勝・最優秀防御率・最多奪三振の三冠を達成。1944年は投手で3番を打ち、25歳で監督も兼任。シーズン最優秀防御率=0.73、シーズン最多完封勝利＝19、6試合連続完封勝利、62イニング連続無失点、通算勝率=0.697、通算防御率＝1.90、投手としてシーズン7本塁打などの日本記録はまだ破られていない。

 

八百長公認のプロ野球

ヒルトンのテラスから

12月13日（木）快晴

 

堀夫妻はVUEを引き払い、シティーのヒルトン・ホテルに滞在中。ヒルトンのリバーサイドは眺望抜群。テラスからケアンズ港に出入港する旅客船を眼前に見れる。11日に パシフィック・アリア号（全長219mx31m、55,500トン、乗客1500人を収容）、12日には シー・プリンセス号（216mx32m、77,500トン、乗客2000人を収容）が出入港。ラインで送られてきた写真は、さすがに迫力がある。 ケアンズ港には今年57隻の旅客船が入港予定で、アリア号が51番目、シー・プリ号が52番目。シー・プリ号は今年ケアンズ港に入港した船では最大。

眺望最悪のヒルトン

米国初のメルトダウン事故

12月12日（水）快晴

 

米ロサンゼルス郊外のサンタスザーナ 原子炉実験場では 10基の原子炉が稼動してロケットや原子力エネルギー、兵器開発実験などが行われていた。 1959年に原子炉1基で燃料棒 43本中13本が溶融し、1500-6500キュリーのヨウ素131と、1300キュリーのセシウム137が環境中に放出される大事故が起きた。しかし当時米政府により放射能汚染が公にされることはなく、実際周囲の環境や住民の健康にどのような影響を及ぼしたか今となっては謎だ。 現在では旧実験場の周囲16キロ以内に約50万人の人々が住む。

情報メルトダウン

台場沖の核のゴミ保管場

12月11日（火）晴

 

台場の南沖の人工島。そこは立ち入り禁止の指定廃棄物の保管場。長さ150m、幅6.2m、高さ2mの黒いシートに小山は、放射性物質のフレコンバッグが2段重ね。 原発事故の後 「江戸川清掃工場」 で一般ゴミの焼却灰のうち、1キロ当たり8000ベクレル超になった灰が981トン。そこから2キロ足らずの場所では「海の森水上競技場」が建設中。東京商業五輪ではボートやカヌーの競技会場になる。

フレコンバッグの山

ニホンザルに被曝障害

12月10日（月）雨

 

福島県内に生息する野生のニホンザルについて、被曝の影響の調査が地道に行われている。福島第１原発事故後、成獣の骨髄で血液のもとになる成分が減ったり、胎児の成長が遅れたりしたとする研究成果が米科学誌に相次いで報告された。事故で放出された放射性セシウムを木の皮などの食べ物から取り込んだことなどによる被曝の影響の可能性があるという。しかし風評被害の防止のため日本では報道を規制されている。

悲運の福島の子供たち

ノーベル医学賞

12月9日（日）雨

 

医学の第一線から離れて20年近い。当時から癌の免疫療法はインチキ療法が多く、「治療効果が少なく、金食い虫」と言われてきた。僕の認識は今でも変わらない。欧米では 巨大スポンサーがついた免疫療法が続々と承認される時代になっている。バイオ技術で増殖した白血球の点滴が1回数千万円だなんて金持ちのための癌治療だ。本庶佑氏の功績を素直には喜べない。人類のためにノーベル賞は廃止すべきだ。

パンドラの箱

「日本婦道記」

12月8日（土）曇時々雨

 

芥川賞と直木賞は日本の文壇の権威であり続けているが…。山本周五郎（1903～1967） はこの作品で直木賞に推されるがこれを辞退。生涯で一個の賞も受けることはなかった。『樅ノ木は残った』（1958）、『赤ひげ診療譚』（1958）、『おさん』（1961）など次々と名作を発表し、人間に対する深い愛と洞察力で多くの読者の支持を得た。ちなみに芥川賞・直木賞を辞退したのは史上2人だけ。昭和15年（1940年）上期は高木卓の「歌と門の盾」が受賞作に決定したが、彼は「２日考えた末」辞退した。2人は「日本文士道」に名を残した。

 

馬鹿に勲章

野生動物も熱中症

12月7日（金）晴

 

新聞・TVのニュースによると、熱波の影響でシティーを塒（ねぐら）にしている大蝙蝠が数十羽死んだらしい。僕の家では今週ゴキブリを2匹殺した。豪州のゴキブリはアウトドア派だが、猛暑を避けて家に侵入して来たようだ。プールサイドでは毎日カブトムシの死骸を見かける。焼けたタイルに落ちるとたちまち灼熱地獄だ。ショッピングセンターのテリカラスモドキの集団も普段より個体数が少ない。

 

オナガテリカラスモドキ

ロック・ワラビー

12月6日（木）快晴

 

夜間豪雨で、今日は珊瑚海から東風が吹いている。砂漠から吹く熱風はどうやら終息したらしい。堀夫妻を案内して4年振りにロック・ワラビーの住む谷へ。周辺にはエミューが生息していたが、猛暑のためか、姿を見せない。谷にはワラビー以外に、以前は見かけなかったワイルド・ターキーが生息して、餌を横取りにやって来る。ケアンズではクリスマスに七面鳥は食べない。

 

ロック・ワラビー

マンゴー農園

12月5日（水）晴時々曇

 

熱風はかなり和らいで来たが、まだまだ暑い日が続いている。今日の最高気温は36度。雨期だというのに今年は雨がほとんど降らない。まとまった雨さえ降れば灼熱の大地も平年並みに冷やされるのだろうが…。堀夫妻を高原のマンゴー農園に案内。ボーエン種は既に時期が終わって、R2E2種はまだ収穫前。R2E2は外皮がやや紫色で、果実が大きく、甘みが強い。僕は酸味と甘味がのバランスが良いボーエン種の方が好みだ。

 

ボーエン種　

失われた楽園

12月4日（火）快晴

 

ケイとはサンゴ礁の砂で誕生したばかりの島。ミコマスケイは真っ白な砂に緑の草が生い茂り、3種類のアジサシが数万羽生息する幻想的な島だった。だけどボートが近づくにつれ様子が変なことに気づいた。砂は茶褐色で、緑の草原は枯野原。アジサシは激減して、新参者のカツオドリの親子が縄張りを仕切っている。周囲の海も珊瑚の白化現象で息絶え絶え。もうここを訪れようとは思わない。

 

9年前のミコマスケイ

GBR（グレートバリアリーフ）クルーズ

12月3日（月）快晴

 

VUEアパートに2週間宿泊中の堀夫妻と友達になり、一緒にミコマスケイに向かった。砂漠からの熱風は大分収まっているが、今日の最高気温は37度。波は穏やかで、潮風は爽やか。オフシーズンなので観光客は少ない。グリーン島を通過する頃にイルカが船と並走した。そういえば、トリニティービーチのイルカたちを最近は見かけない。

 

僕の村のイルカ

4K・8Kテレビもコモディティー化

12月2日（日）快晴

 

先月「アイリスオーヤマが55インチの4Kテレビ7機種を10万円で発売」というニュースを見た。日本では昨日から 4K・8K 放送が始まったらしい。豪州では数年先だろうから寿命が持ちそうにない。TVがそれほど好きなわけではないが、DVDやアマゾン・プライムで映画をよく見る。フルハイビジョンと4Kでは解像力が大違い。75歳で日本に戻る選択肢も検討の余地がありそうだ。

 

映画鑑賞