12月8日(土)曇時々雨
芥川賞と直木賞は日本の文壇の権威であり続けているが…。山本周五郎(1903~1967) はこの作品で直木賞に推されるがこれを辞退。生涯で一個の賞も受けることはなかった。『樅ノ木は残った』(1958)、『赤ひげ診療譚』(1958)、『おさん』(1961)など次々と名作を発表し、人間に対する深い愛と洞察力で多くの読者の支持を得た。ちなみに芥川賞・直木賞を辞退したのは史上2人だけ。昭和15年(1940年)上期は高木卓の「歌と門の盾」が受賞作に決定したが、彼は「2日考えた末」辞退した。2人は「日本文士道」に名を残した。
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