豪州落人日記 (桝田礼三ブログ) : Down Under Nomad

1945年生れ。下北に12年→東京に15年→京都に1年→下北に5年→十和田に25年→シドニーに5年→ケアンズに15年…

吉村昭「冬の鷹」

2023-12-01 22:05:21 | 歴史

12月1日(金)曇

癌が見つかってから、ジョギングと水泳はやめて街歩きに転向。年間500本見ていた映画も、年間500冊読み刻んでいた読書も半分以下に減った。体調は悪くはないので、この程度の道楽は許されるのだろう……。わずかな手掛りをもとに、苦心惨憺、殆んど独力で訳出した「解体新書」だが、訳者前野良沢の名は記されなかった。出版に尽力した実務肌の相棒杉田玄白が世間の名声を博するのとは対照的に、彼は終始地道な訳業に専心、孤高の晩年を貫いて巷に窮死する。わが国近代医学の礎を築いた画期的偉業、「解体新書」成立の過程を克明に再現し、両者の劇的相剋を浮彫りにする感動の歴史長編。

ハヤブサ  

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