晩秋の候
ニベとは、グチの仲間で、その浮き袋はネチネチと粘着力がある。
ネチネチと愛想を振りまく人をニベのようだと云い、愛想の無いさまを「ニベもない」と云うとか。
そのニベは、白身の魚でグチやイシモチの仲間である。
身が柔らかく、その刺身も焼き物も実に美味しい。
仲間のグチはブツブツとうるさい魚で、名前を愚痴とされているとか。
そのニベとグチが魚市場で出会ったら、
ニベ「いやあ、グチの兄貴は人気ものですな、クアトロでも行けばチヤホヤされるんでしょうね、憎いね兄貴」
グチ「今日のクアトロはお前が良いんだと、ぶつぶつ」
ニベ「あ、そうでしたか、さいなら」
ニベもない挨拶のニベだ。
晩秋の候
朝晩の冷え込みが厳しくなりました。
すでに晩秋、この時期の美味しい魚の代表各のひとつがシマアジ。
１キロから３キロぐらいのシマアジは特に旨い。
クアトロにも２キロクラスのシマアジが入荷。
シマアジの特色は脂の上品なところ。
身にしまりがあり歯ごたえがしっかりしている。
脂の乗りは充分なのだが、食べてくどさを感じさせない。
シマアジは縞鰺と書くように幼魚のときは縞模様がある。
また、伊豆諸島で獲れるのが旨いので島アジとも云うようだ。
黄色い縞模様がレイソルのユニフォームを思わせるシマアジだが、レイソルはこの晩秋にコロナとも戦っている。
美味しいぞシマアジ、がんばれレイソル。
クアトロのクリスマス・コースの日程が決まった。
今年は、12月24日25日の二日間。
コロナ対策で、テーブル数も少ないので早めのご予約をおすすめします。
コースの内容は、例年通り直前の旬の食材の仕入れで決まります。
尚、年末は28日（月）までの営業。
31日はおせちのお引き渡しと共に、お正月用にチーズや生ハム、ワイン、日本酒などの店頭販売を予定しております。
年始は、1月4日（月）より営業します。
ご予約、お問い合わせは、
℡04-7142-7444
何と言うかな、あー生まれてきてよかった。
そう思うことが何べんかあるだろう。
そのために人間生きてんじゃねえか？
寅さんの名言だ。
クアトロに今年も“焼きリンゴ／アイスクリーム乗せ”が登場した。
熱いリンゴに冷たいアイスクリーム。
甘酸っぱくて、熱くなって冷たくされて。
焼きリンゴを食べて、淡い思い出に浸ったら、寅さんのこの言葉を思いだそう。
さらに、寅さんは語っていたかもしれない。
何と言うかな、あー生まれてきてよかった。
そう思うことが何べんかあるだろう。
この焼きリンゴの味がそれだよ。
この美味しさを理解するために人間生きてんじゃねえか？
開店以来、干支の絵が付いたワインを探してきたクアトロの父。
過去の干支ワインを振り返るとそれぞれに美味しかった記憶が蘇る。
未年には、南フランスから黒羊の“グラン・ノアール／ソーヴィニヨン・ブラン”。
申年には、黄金の猿の赤ワイン“アーフェン・ターラー”と云うドイツの赤ワイン。
酉年には、フランス・ボルドーから、コケケッコーなワイン“シャトー・ベルビュー・ラ・ランデ”。
戌年には、犬のエチケットのイタリア・エリーゼ州の“ディ・マーヨ・ノランテ”。
亥年には、イタリア・ピエモンテ州のテッレ・デル・バローロの造る“ピエモンテ・バルベーラ”。
子年には、ピノ・ノワールとグルナッシュという、珍しい組み合わせフランス・ローヌの“ラ・スリシエール”。
さて、来年丑年には、牛のエチケットのフランス・ローヌの“ドメーヌ・ダンデソン”。
新たな美味しい思い出になるワインです。
ご予約受付中。
