ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

ナポリタンは一日にして成らず

2010年05月26日 | クアトロ・スタジオーネの話

Photo_2 「ナポリタンある」
「ナポリタンみたいの食べたいな」
年配のお客様からよく寄せられる要望である。
しかしクアトロのシェフの世代にはナポリタンに対する認識が浅い。
ナポリタンとはどういうものか、クアトロの父がシェフに説明をすると、大いに興味を持ったシェフである。
そしてクアトロ流ナポリタンを作ってみようということになった。
クアトロの父の認識によると、ナポリタンの基本はトマトケチャップであろう。具の揃え方は色々あるがトマトケチャップを使わないことにはナポリタンとは呼べない。
そこで、クアトロ流ナポリタンを作るにあたって、ここはやはり自家製トマトケチャップを作ろうということになった。
まずトマトは腐る寸前までの赤く熟したトマトでなくてはならない。
そこでシェフのネットワークでスーパーの青果部門に手配をする。
「廃棄寸前のトマトを集めてほしい」
そうして、見事な桃太郎トマトの完熟が手に入った。
さて、トマトケチャップの制作にかかる。
とにかく煮詰めて、トマトの旨味が凝縮した甘くて酸っぱいトマトケチャップを目指す。
ここで、役に立ったのがこのところ鍛えてきたワインの試飲である。
色、香り、味わい、余韻を制作段階で細かくチェックする。
そして、クアトロ流自家製トマトケチャップが昨晩完成した。
クアトロ流は、素材の味を消さないように味付けしてきたところである。かなり上等のトマトであったこともあり、ほとんど砂糖を使わずに作った。
さて、まだこれはナポリタンの入口である。
ナポリタン完成まで、まだ先は長い。

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十円玉とソーヴィニヨン・ブラン

2010年05月25日 | ワインの話

Photo クアトロの夜のヒマな時間に、ワインの勉強会を開いている。
講師はクアトロの父であり、受講生はクアトロのシェフである。
クアトロで使っているワインを一回一種類に絞って試飲をしている。
ちゃんとレポートを取ってまじめに勉強している。
色、香り、味わい、余韻、その他と分けて二人で印象を述べつつメモを取る授業内容である。
そのワインの特色やブドウの話、その地域の話などワインに関わる基礎的な話を織り交ぜるようにしている。
クアトロの父の先も短いと懸念したクアトロ・シェフは、今の内にクアトロの父の知識を受け継ごうとしている。
このところのクアトロはヒマな日が多く、ワインの勉強のテーマも早くに尽きてしまうかもしれないと心配している。
先日は、ソーヴィニヨン・ブランの柑橘系の香りを作っている物質“チオール”は、銅と接触すると消えるという実験をした。
ワイングラスに十円玉を入れ、柑橘系の香りの強いソーヴィニヨン・ブランを注ぎ、グラスを揺すっていると、不思議と香りが無くなった。
なかなか高度な勉強もしているクアトロのワイン勉強会である。
十円玉は衛生上新価を使った。平成二十一年ものである。
古いビンテージの十円玉ではどうなるか、興味のある方は試していただきたい。

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西京漬けの効能

2010年05月24日 | 個人的な話

Photo クアトロの老夫婦は、先日群馬に出かけた。
途中、初孫が生まれた長男夫婦におみやげを買う。
おみやげを届けながら孫の顔を見ようという姑息な手段である。
さて後日、おみやげを持って長男宅へ出かけようとすると、電話が入る。
いついつに孫を連れてこちらに会いに来るという。
楽しみが先延ばしになっただけだが、少々がっかりするクアトロの老夫婦である。

クアトロ老夫婦は次はクアトロ特製西京漬けをお土産に出かけるかもしれない。
「西京漬けは、魚と味噌の効能で、子供の頭が良くなるよ」
「まだまだ魚は食べられないよ」
「えーと、お母さんの美容に良いらしい」
などとやりとりするのだろうか。

※シェフの趣味ではじめちゃいました。
ご家庭でクアトロの新鮮な魚をいかがですか?
お持ち帰り用クアトロ特製西京漬けは、DHAの働きで脳の活性化、EPAの働きで血液さらさら、ビタミン・ミネラルが豊富で健康増進、そしてなによりも美味しいのです。
孫の顔を見る口実にどうぞ。
もちろん、夕飯のおかずにもどうぞ。
一切れ400円からお持ち帰り用に販売中!

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クアトロの西京漬け

2010年05月23日 | クアトロ・スタジオーネの話

Photo クアトロのシェフによって仕分けされる脂の乗った目鯛。
熟練の技で切り身にされる。

客「お尋ねしますが、その魚をこれからどうなさるおつもりですか」
客「どうぞ、お答えください」
シェフ「あの、その・・・京都の白味噌に漬けて西京漬けにしようかと」
客「ちょっと待ってください」
客「ちょっと待ってください」
客「ありがとうございます」
客「ここは重要なところですよ」
客「すると、この美味しそうな魚の切り身は西京漬けにしてお土産として買えるのでしょうか」
客「どうぞ、お答えください」
シェフ「あの、その・・・美味しいです、自信有ります」
客「そういうことをお聞きしているのではなくて、私たちが買って帰れるかとお聞きしているのですが」
シェフ「はあ、とても美味しいです」
シェフ「オオメマス、目鯛、金目鯛とか作ってみました」
シェフ「一切れ400円くらいからおわけすることが出来ます」
客「はい、結構です、それをお聞きしたかったのです」
客「それでは、クアトロは自慢の魚を西京漬けにして販売を始めるということでよろしいですね」
シェフ「そういうことになります」

変わったイタリアン・クアトロの西京漬け事業は奨励されることになった。
クアトロの西京漬け、お持ち帰りのみの販売も可能です。

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クアトロのイカメン

2010年05月22日 | クアトロ・スタジオーネの話

Photo_3 初夏を告げる旬の食材のひとつに“麦イカ”がある。
麦の季節に獲れる若いスルメイカだ。
クアトロにもこの麦イカが本日入荷した。
さっそく自称イケメンのクアトロ・シェフの手にかかり、仕分けが行われる。
例年、今時期から始まって晩秋まで“イカとアサリの漁師風スパゲッティ”はクアトロの人気メニューである。
たっぷりのイカと大粒のアサリをアーリオ・オーリオで調理し、アンチョビを効かし、仕上げにトマトのコンカッセとバジルを加え、薫り高く仕上げたスパゲッティである。
キリッと冷やした冷酒といただくのも洒落たものである。
イケメン・シェフの作るイカメンでクアトロの夏は始まる。

Photo_4※今日のニオイバンマツリ
初夏を告げる旬の花のひとつにニオイバンマツリがある。
クアトロの入口に置かれたニオイバンマツリも花をつけ始めた。
紫の花が咲き、ジャスミンのような強い香りを放つ。
香りが抜けると花は白くなる。
まるで芳香剤のような花である。
そして、紫の花と白い花が両方まばらに咲いているようになる。
まずは紫の花がだいぶ咲いてきた今日のクアトロのニオイバンマツリ。
夕方になると香りが強くなる。
夏の訪れを知らせる香りだなと、うっとりとする自称イケメンの父である。

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