ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

メジカ物語

2011年09月08日 | 魚の話

Photo 今朝、クアトロのシェフは「メジカ」というブランド鮭を仕入れてきた。
この小顔でかわいらしい顔の鮭にはとても不幸な物語が隠されていた。
寒い東北で生まれ、さらに寒い北の海・ベーリング海で青春を過ごす。
それはそれはつらい修行時代だった。
やっと一人前になり産卵のために、故郷の日本海へ帰ろうとしているとオホーツク海で捕まってしまった。
故郷へ帰るための栄養の蓄えは充分にあった。
特に脂の乗りには自信がある。
「メジカ」はオホーツク海の鮭の中でも何千匹に一匹というエリートだ。
しかも、今の時期に帰ってきた鮭は秋鮭と呼ばれ、特別に元気な鮭なのだから、エリート中のエリートだ。
それが、どういう運命のいたずらか、クアトロにたどり着いてしまったこの「メジカ」。
その不幸な物語に涙が・・・。
と思ったのもつかの間、あまりにも美味しそうなので早速クアトロのお客様に自慢げに調理するクアトロだ。
「メジカ」さん、ごめんね。

※北海道産メジカ(秋鮭)のグリル¥1800

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