旧久居市桃園地区、三体目の石仏は 天台真盛宗光明寺に残る地蔵石仏。
光明寺は近鉄桃園駅、東へ約600m、新家(にのみ)町外れに佇む静かな庵。
本堂脇に立派な地蔵堂が建ち、砂岩製の大型地蔵石仏が安置されて居る。
地蔵石仏は二重光背を負い、蓮華坐に立つ像高142cmの定形地蔵立像。
真っ赤な涎掛けと帽子をちょっと失礼・・・・像容が「栄松寺」のものに瓜二つ。
光背に「正和三年(1314)甲寅八月廿四日 願主 沙弥道観」の刻銘がある。
栄松寺が同年8月16日、光明寺が8月24日、宝樹寺が8月29日の造立、殆ど同時期に同一作者だと思われる石工の作??
それにしても同時期造立ながら、立像、坐像、龕像と全く違う形状で表されて居るのが凄い
しかしこの石仏も前述「光明寺」の石仏同様、光背と鼻先口元の一部が欠損・・・これは偶然???
撮影2012.4.1