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滋賀県大津市の仰木地区はあの比叡山東斜面に有る古くから開けた地域ですが琵琶湖を借景に斜面一帯に、棚田の広がる長閑な里山集落が点在しています。
奥比叡ドライブウエーの基点でも有る上仰木の墓地に珍しい六地像が有ると言うので訪ねてみた。
まるで要塞のように小高い丘に民家が建ち並ぶ上仰木集落?内の道路を道なりに比叡方向(西進)に進んでいくと集落を抜けてまもなくドライブウエーに出遭う。
此処で道路は二又に分かれるがドライブウエーと並行して左手に進むとやがて林間に開けた墓地に行きつく。
墓地の一角に小さいながらしっかりした地蔵堂が建っていて、傍らに恵心僧都御自作六体地蔵と彫られた石柱が立っている。
恵心僧都は源信の名でも知られ比叡山で修行、『往生要集』を顕したことでも知られた高僧、比叡の裾野のこの地に在っては何の不思議も無いだろうが、この石仏を刻んだと言うのは有り得ない。
堂内に祀られた石仏は念仏地蔵の名でも呼ばれ、高さ約1m、幅1.4m、山形自然石の中央に阿弥陀立像、像高約30cm強、両脇に三体ずつの六体地蔵を枠を彫り窪めた二重光背の中に浮き彫りで刻んでいる。
小像ながらその趣有る姿は決して稚拙では無く、野の仏としての魅力を称えているように思え、室町中期の様式を良く伝えていると言われています。
他の覆い堂の中にも小石仏が集められていて一際目立つ地蔵石仏が有る。
高さ1.2mほどの自然石に像高約60cmばかりの地蔵立像が半肉彫りで刻まれている。
寛正五年の銘が有るようで六体地蔵と同時代、同石工のものだと考えられてるようです。
撮影2008.8.24
一瞬
三木市の「どっこいさん」を
思い起こしてしまいました
一見稚拙なんだけど
造形としての深さを持っている
そんな感じが似ています
「どっこいさん」今見てきました。
確かに良く似た雰囲気をもってますね。
いつの日か近くに行ったときには忘れずよって見たいですね。
ありがとう。