伊賀上野から国道163号線で伊勢方面に向かう、名阪道の高架下をくぐるとやがて服部川の橋を渡り道路は大きく右にカーブする。 服部川沿いに走るとすぐ、左手にこの磨崖石仏が道路脇に見えてくる。 道路接近しすぎていて駐車スペースはありません。 右手側も服部川が道路脇ぎりぎりまでせまっています。
道路脇の露出した花崗岩の崖の表面に中尊の阿弥陀如来、脇待の観音、勢至。 さらに左側に不動明王,右側には地蔵菩薩、その右手に月輪の中の梵字と、壁面一杯に使われていてにぎやかです。
中尊は、阿弥陀如来立像で半肉彫り、像高2.76m 脇待は、各1.5mで線彫り。 中尊の阿弥陀の彫りと他の各線彫り石仏は明らかに違う。 阿弥陀如来は鎌倉時代の様式が見られるが、他は室町期以降のものであるようです。
不動明王立像・像高2.33m 線彫りのローカル色強い顔立ちです。
右側の地蔵菩薩は彫りも浅くはっきりしませんが、像高2.51m
この石仏群は最初に阿弥陀如来が彫りだされた後、じょじょに彫り加えられて行ったもののようです。
撮影2006.2.20