なにゆえこんななんでも無い場所にぽつんとこれ程の阿弥陀石仏が祀られて居るのだろうか??ちょっと不思議な感じのする石仏です。
能勢町の役場前を横切り、京都亀岡市のるり渓へ通じる不道54号線、宿野一区、古民家の裏山斜面に簡素な覆い屋を設えられ、野の仏にしては立派すぎる程の定印阿弥陀石仏が祀られている。
しかも単尊一体のみで他にはそれらしきものは何もない。
花崗岩製、総高約1.2m、大きい舟形を負い、蓮華座に結跏趺坐、両手は膝上で弥陀定印を組む。
光背部は少し荒削りながら厚く半肉彫りで刻み出された体躯には力を感じる。
全体に黒い菌類が纏わり付くが、尊顔部は綺麗に取り除かれている。
尊顔は穏やかな笑みを湛え、衆生を静かに見守っている様子・・・・。
大きく張り出した膝や衲衣衣文は、近く月峰寺の六体阿弥陀石仏に酷似しており、それとの関連性を考えずには居られない程酷似して居ます。
月峰寺の六体阿弥陀石仏と同時期の室町中期の造立。
景観としては申し分ないのですが何故こんな場所で一人ぼちなんでしょうか??
撮影2011.11.3