車窓からたまたま見付けた「みのいし地蔵」
伊賀焼調理鍋で名を馳せた長谷製陶の前を通って、阿山音羽方面へと抜ける旧道脇に「みのいし地蔵」の看板を発見・・・思わず車を停車。
これはと思しき杉の木立の根元を見ると・・・あっと驚き、予想に反して磨崖仏の刻まれた大石が有った。
杉根が岩を喰み、なんとも言えぬ魅力的な景観を醸し出している。
石仏は山形の大きな花崗岩の正面に舟形を彫り沈め、中に大きな錫杖を持つ定形地蔵立像を中肉彫りで刻み出している。
磨崖石仏は略式化が進む、中世末期から江戸初期の造立だと思われますが・・・石仏足元下には細い谷川の流れが有り、その流れに沿って旧道が磨崖仏の前を通って居たのだろう。
過ぎた昔日の面影を今に伝えているような気がする磨崖仏です。
撮影2013.11.20