前回に同じく旧久居市桃園地区に残る鎌倉後期の地蔵石仏。
近鉄桃園駅より南方向へ約300m、集落外れに天台真盛宗の宝樹寺があり、前述の栄松寺に同じく真新しい本堂で迎えて呉れる。
良く整備された境内横、寺墓入口に立派な地蔵堂が建ち、堂内に安置、祀られて居る。
供台により最下部までは見えませんが、台座は三石に分けられ、最下に複弁反花座、敷茄子、その上三段うろこ葺きの蓮華座を設けて居る。
上に載る地蔵石仏は二重光背、蓮花紋円頭光、を持ち結跏趺坐、右手錫杖左手宝珠の定形地蔵ながら、木彫仏程の肉感や精緻さに驚きを隠せない。
総高217cm、像高84cm、光背に「願主 右衛門少尉 源 幹重」 「正和三年(1314)甲寅八月廿九日建立之」の刻銘がある。
大きく丁寧で存在感の有る造りは、かなり手馴れた腕前を持ち、「栄松寺」の地蔵石仏と同石工の作だと考えられて居る。
三重県の文化財指定・・・・、少し惜しい事に後背上部と鼻先口元の一部が欠損して居る。
撮影2012.4.1
舌を出して鼻を舐めているように見えるんです(笑)
もう1体、明日のも見てみて・・・。
やっぱりおかしいんだけど・・・けど、偶然だと思ってますけど。
後世、誰かのいたずらかも??