旧青山町妙楽地の県道沿いに見える磨崖仏。
国道165号線、青山伊勢路より大山田方面へと抜ける県道2号線、妙楽地集落への在所道の入口付近に茂みが有り・・・・
その根元に突き出した岩肌に5体の石仏が刻まれて居る。
白い地衣類に覆われた岩肌に舟形を彫り沈め、中に中肉彫りの地蔵立像を刻み出している。
像高凡そ40cm内外・・・地衣類の繁殖がひどく詳細は不明ながら、なかなか味のある像容。
中でもこれが一番はっきりしていますが、よく見ると江戸期以前の中世仏の様な気もしてきます。
その脇にも2~3体の地蔵立像が見られますが、どれもこれもさっぱり像容も覚付きません。
茂みの左側には小さな祠が祀られて居て、何かの信仰の場で有ったことには違いない。
鄙びた山里の名も無き「野の仏」です。
撮影2013.8.14