愛しきものたち

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能勢町 行者山大日如来磨崖仏

2013年03月13日 | 石仏:大阪

能勢中央部?、栗巣辺りから丹波篠山(篠山市)に抜ける国道173号線、その右側に信仰の山「剣尾山」へと続く行者山が有り、山道には磨崖石仏が有る。

行者山へは栗巣の信号から車で5分、玉泉寺への看板の上がる辻を右折、道成にしばらく進めば行者山への登山口に着く。

行者山は麓の玉泉寺「宝雲上人」が江戸中期の正徳2年(1712)修験道の修行場として開いたと言われ、北摂の大峰山とも言われている。

そんな登山道には休みともなると、カラフルなヤマガールが押し寄せる人気のハイキング道

初老に辛い山歩き、喘ぎながら登ること20分ばかしか?、前方に見上げる程の巨岩が覆いかぶさる様に山道に突き出している。

大日岩と呼ばれる巨岩の脇を、ハイカーは事も無げにすり抜けて行く・・・・。

広い岩肌三分の一程に大きな磨崖石仏が刻まれている。

一目見た時、地蔵坐像かと???これが大日・・・・、どうも大日にしては物足りなさ過ぎる感じ。

江戸中期以降の造立か?、像高約2.5m・・・、蓮華座の上に座し胎蔵界定印を結ぶ大日如来坐像です。

体部は拙い線彫り、顔頭部は浅いレリーフ、顔容もぎこちなく素人彫りのような・・。

頭部宝冠、中央にはバン(金剛界大日)、向かって右にキリーク(阿弥陀)、左にはアーンク(胎蔵界大日)を刻み珍しい。

朱や墨の彩色痕も残るが、却ってそれが余計にこの磨崖を拙く見せているのかも知れない。

しかし大阪では数少ない大磨崖仏であることには違い無い。

撮影2011.11.3



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