岩根山不動明王磨崖石仏へは、昨日UPの車谷不動磨崖石仏から、取って返して、そのまま善水寺への道を進んでいく。
途中、善水寺への進入路があり、それをやり過ごすとやがて右手高台に、きれいに整備された小さなお堂が見える。
岩根山不動寺は無住ですが、お堂はには鍵もかかって居らず誰もが自由に入れるようになっている。
不動明王磨崖石仏は、高さ6m以上も有るかと思われる巨岩の岩肌に刻まれている。
其の前方に舞台のような足場を組んでお堂が設けられ、お堂の正面奥の格子障子から背後の不動明王の顔が真近に拝めるようになっている。
堂の下に出て、大岩を仰ぐようにして石仏を見ないと全容を見ることは出来ない。
岩肌に2.2mの舟形光背を彫りくぼめ、像高1.55mの不動立像を高肉彫りにしている。
右脇に有る刻銘から建武元年(1334)南北朝初期の造立であることが解る。
面相に風化が進んでいるとはいえ、実に堂々とした忿怒相をあらわしていて力強い。
撮影2006.4.9