愛しきものたち

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野洲市妙光山 出世不動明王磨崖仏

2015年04月27日 | 石仏:滋賀

出世不動尊の名で呼ばれる不動明王磨崖仏。

先日の阿弥陀磨崖より200m程奥に詰めると、ふもと妙光寺集落の「宗泉寺」奥の院とされる出世不動明王院の立派な建物が見える。

不動磨崖仏の刻まれた大岩の前には立派な礼拝堂が設けられ、信仰篤く、今に信仰の途切れる事はない。

不動磨崖仏は礼拝堂の中から拝せられるが、薄暗く、光線状態も決して良くない。

磨崖仏は高さ幅ともに10mを越す巨岩西面の窪みに刻まれて居るが、堂内の為、引きが少なく思うようには撮影出来ない。

拙い写真では非常に分かり辛いが・・像高、約1m足らず、尊顔部のみ浮き彫りに成っており、他は全て線彫りと言う変わり種・・・

辮髪にしない頭上には蓮花台を載せ・・・一般に見かける憤怒相ではなく随分穏やかな印象の不動明王です。

おそらく鎌倉後期の造立とされ、火炎は彩色されて居たのだろうと考えられて居ます。

往古、付近は石造文化が花開き発展した土地・・・境内にも多くの小石仏が残され・・・

中には結構古い時代のものも残されて居る。

撮影2013.4.29



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