愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

平群町信貴山 千手院墓の石仏

2014年09月11日 | 石仏:奈良

信貴山内寺僧墓地?で見掛けた、ちょっと僕の目を惹きつける石仏さん。

先日の「石当て地蔵」の横を少し登ると、奥に塔頭「千手院」の小さな寺僧墓地がある。

ほどほど立派な五輪塔の横に、ほぼ正方形の板状花崗岩中央に目を惹く石仏が刻まれて居る。

板状石材は一辺が約55cm、その正面一杯に舟形を彫り窪め、中に像高約40cm強の蓮台に立つ阿弥陀如来立像を刻み出している。

手馴れた像容でよくまとまり、以前紹介の石龕仏(せきがんぶつ)残欠を思い起こさせたりしないでも無い。

肉厚に刻み出された阿弥陀如来は、彫りり窪められた舟形光背の窪みより厚く前に飛び出しているのでちょっと驚き。

一般的には正面石材と面一の場合が多いのに・・・・。

左手には小さきながら中世仏の阿弥陀如来坐像、その脇に背光宝筐印塔・・・

お馴染み大門付近から見た大門池にかかる信貴大橋、開運橋・・・ちょっと漫画チックな白虎が可笑しい。

撮影2012.11.21