Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

Not body conscious. Not baggy

2011-07-11 | アウトドーア・環境
フリースというのを初めて購入した。もちろんポリエステルの袖なしのフリース生地の衣料は使っているのだが、初めて山岳スポーツ用のものを入手した。

ハードシェル型のヤッケが欲しかったのだが、綻びを直すともう一度ぐらいは使えそうであり、フリースの着用感との機能性などを比較してみたくなったのである。永く、リュックサックには保温素材の下着などをいつも潜ましていたのだが、いつも使うことのない非常用のものはその重量を考えて積極的に使えるものに移行したいと考えた。

特に小屋泊まりの場合の保温を考えてアクリルの薄いものをスキーのときから使い始めていたのだが、これもその使い方が限られていてもはや無用の長物となってきている。そこで思い浮かんだのは、長さなどの関係からハードシェルでは使いにくい安全ベルト着用時に使うフリースの可能性である。

日が強く、気温が高いとなかなか暑くて使えないだろうが、Tシャツでは寒い場所でクライミングするには、ハードシェルと異なり運動性が高い筈である。実際にストレッチが十分に使われていて、業界ではこうしたものをスリムフィットとかアクティヴフィットなどと呼んでいるようだ。先日も岩登り用のキョロットが破れたので新調したのだが、やはりそのような作り方になっている。

Not body conscious. Not baggy. ということで、なるほど重量は軽減して尚且つ機能性が高まっている。そのキュロット自体は残念ながらナイロン製のものであったが、最近は運動にポリエステルを多用していて、静電気は起きているようだが体に大分馴染むようになった。嘗てのヴィスコースなどに比べても求められる撥水性、通気性などの機能性を付加することでかなりに違和感のない長繊維素材となってきている。

日本の大繊維会社などは直ぐに吸収合併で無くなるだろうと思われていたのだが、こうしたハイテク素材がスポーツ衣料で欠かせなくなっていて、世界的な需要は拡大しているに違いない。

パタゴニア社の1970年代の綿のトレーナーを出してきて使っていても、機能的にはこうしたエステル商品の前では、着心地を含めて殆ど利点が無くなってしまっている。天然素材愛好家であるだけに、その進展を感慨深く思う。


写真:インドネシア産の英ベルクハウス社製のフリース

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