Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

忖度無いジャーナリズム

2020-08-30 | マスメディア批評
二度寝したが、七時にはパン屋に居た。これから温度が下がって、早起きも辛くなるかもしれない。土曜日の早起きはパン屋で並ぶのが嫌だから、空いていれば気温は関係が無い。だから時間があれば都合さえつけば走れるようになる。日差しを避ける必要は無くなった。

スーパーなどもマスクで汗を掻くことが無くなったので、適当な時刻で混んでいなければ構わない。盛夏の三四週間の都合が限られただけだった。アマゾンで冬用の防寒マスクを購入する予定だ。又散髪屋にも暫くしてから行くので、其処でマスクをまた一つ調達できる。だから今まで一つもマスクなるものを購入したことが無い。

帰りに寄った肉屋ではバーベキュウ用の細いブラートヴルスト購入した。夏以降はグリルも出来ないので久しぶりだった。どうしてもジャガイモが欲しくなり、残りのそれを全てカトッフェルサラタにしておいた。月曜日まで残っているかどうかである。

夜は先日から生中継を繰り返していたネルソンズ指揮でのアムステルダムからの放送を観た。途中から観ただけでが、先日観たロート指揮と直接比較が出来た。ロート氏の指揮も熱く勝負をしている真剣もがあったが、ネルソンズ指揮はやはり楽団がよく鳴る。ここ暫く低迷している名楽団だけにやはり上手に鳴るのを聴くのは嬉しい。曲が何であったかも印象に残らないような指揮であるがどこの楽員にも人気がある指揮者なので次期指揮者になってもいいのではないかと思った。

少なくともトレーナーだったリカルド・シャイー以外で、ハイティンクとヤンソンズを考えればやはりこのネルソンズが一番いい。するとライプチッヒのゲヴァントハウスの契約を延長しないという事になるだろう。ネルソンズで決めてもいいのではなかろうか。

するとライプチッヒが空く。居酒屋人事では、早めにヨアーナ・マルヴィッツを客演させて、試してみればいいと思う。夏のヴィーナーフィルハーモニカーのデビューも大成功で、ベルリナーフィルハーモニカーも既にデビューの計画をしている。ニュルムベルクより上のランクの劇場で適当なところがなさそうならば、もう少し併任の形でやった方がいいのかもしれない。

本当は今月末に二日続けてコンセルトヘボー管弦楽団をルツェルンで聴いているところだった。ロート指揮についでヘルベッヘ指揮のオラトリオ演奏会だった。来年はどのようなプログラムになるのか知れないが、ネルソンズでも構わない。

金曜日のオープニングの批評が出ている。ベルリナー新聞だがとても面白い。先ずは、バレンボイムの言葉から入っていて、彼自身のコンサートであまりに人が入っていないのを見てまるで葬式だと言ったところから始める。しかし直後に葬式と言ってもそこで慰められ、心が晴れる事も決して稀ではないとする。

ここまで読めば、バレンボイムが客にマスクをさせて満杯にするように求める、さもなければ当局を訴えるとまるで「コロナはただの風邪派」の主張のようなことを声明したのに対応している。なぜバレンボイムが騒いでいるかは、この自らのコンサートとしたことでばれている。勿論彼自身のホールの運営が成り立たないから聴衆の安全よりも大損失から人手に渡ることを避けたいという意思でしかないだろう。それはベルリンの国立歌劇場音楽監督としてパワハラで話題になったその姿勢そのものである。

そして、ペトレンコ指揮で一曲目のシェーンベルク作曲「浄夜」が始めるのを聴いて、その死者の蝋のような青ざめた色がユニゾンで奏でられるのを聴くと、必ずしもその葬式という言葉が的外れではないことを知ると書く。

更に、音楽が進み、不協和音を制御しながら、後期ロマン派のそれから注意深く距離を置いて指揮して感情を殆ど紛れ込まさないとする。

そのように賢明に音楽の素材を紡ぐことでペトレンコをロマン派音楽の当代最高の指揮者としていると続ける。

またもやネオロマンティズムの演奏家バレンボイムに突き刺さる。権力者の前でジャーナリズムはなにが出来るかという最高の例の一つだ。



参照:
Kirill Petrenko zieht die Zügel an, Clemens Haustein, Berliner Zeitung vom 29.8.2020
矛盾のザルツブルク音楽祭 2020-08-12 | マスメディア批評
薄氷上の騎行の芸術活動 2020-08-27 | マスメディア批評
音楽会を愉しめるように 2020-08-29 | マスメディア批評

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