橋本屋吉次郎電子日誌

YAMAHA SR400・マツダ デミオ・ツーリング・城廻りについて・その他

スーパーカブ ファーストインプレ(後編)

2011-05-14 | スーパーカブ110

【チェンジペダルについて】

カブのチェンジペダルはシーソー式です。
逆シフトですのでつま先を踏み込むとギアが上がり、かかとを踏み返すとギアが下がるわけです。
以前から、なぜ一般のバイクにもシーソー式ペダルを付けないか、疑問でした。
蹴り上げる動作が無くなるので、通勤用革靴でも乗れるのに・・・・

で、実際に使ってみての感想ですが、
逆シフトは問題ありません。最初こそとまどうことはありましたが、今は体がしっかり覚えてくれました。
しかし、ギアを下げる動き、すなわちかかとを踏み返す動作は、けっこうしにくいです。足の形を想像してみてください。足首を支点にすると作用点がつま先の場合は両者の距離が長いのでてこの原理で簡単に上げ下げできますが、作用点がかかとの場合、支点からの距離が短いのでアクションを大きくしなければならないのです。

【カブ110のギアチェンジ】
では、どうしてカブのペダルはシーソー式なのか。
もちろん、いろいろなお仕事用の靴に対応するためですが、
もうひとつの理由は、あまりギアを下げる必要がないからです。

たとえば、60km/hぐらいで走っていて交差点を左折するとします。
普通のMTバイクの場合は減速した後、クラッチを切ってギアを何速か下げ、さらにクラッチをつなげてコーナリングしますね。
カブ110は、ギアはそのままでアクセルワークだけでいいのです。
4速のままでも、低速から粘り強く吹き上がるのでギアを落とす必要はありません。
前が詰まっているときは1速落とし、歩行者がいて停車するときは2速落とすのみです。

私流の乗り方ですが、信号で停止する際も止まるまでギアを落としません。
走行中は4速リターン式ですが、停車中はロータリー式になります。
4速で走っているときにつま先で踏み込んでもギアは変わりませんが、停止中はニュートラルにはいり、さらに踏み込むと1速になります。

カブ110は自動遠心クラッチなので、クラッチレバーがありません。
よって法律上はAT限定免許でも乗ることができます。
しかし、アクセルワークはMT車と同じなのです。
ギアを上げるときは、いったんアクセルをもどすのです(その分、発進時にはスクーターに負けてしまう)。
でないと、ギクシャクしてしまいます。
AT免許の方は慣れるまで時間がかかるかもしれません。

【2段クラッチとギア抜け問題】
さらに、カブ110は2段クラッチを採用しています。
これは発進用と変速用の2つのクラッチを使っているとのことですが、構造はよくわかりません。
ただ、おかげで変速ショックはやわらいでいるようで50ccカブのようにガツンといったショックはありません。

カブ110のギア抜けを非難する人がいます。
シフトアップしたときにしっかりギアが入らず、もとの変速に戻ったり、ニュートラルになったりするのです。
私も購入後すぐ体験しましたが、現在はほとんどおきません。
個体差もあると思いますが多くは構造的問題ではなく、シフトチェンジの仕方の問題だと思うのです。

2段クラッチに関してはこちらのページに解説されています。
http://ww22.tiki.ne.jp/~phalsail/houchi/c110p.htm
このページの模式図は構造的には正しくないと思いますが、イメージ的には大変わかりやすいです。
つまり、今までのカブのギアは、おおざっぱに入れることができるのに対し、2段クラッチはしっかり踏み込んで入れないと中途半端にしかハマらないのです。

変速する際はペダルをしっかり踏みましょう。
イメージ的には「タッ」ではなく「タン」です。

こんなイメージです。

コメント (27)
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