彦根城を訪れたには昨年の11月ですが、blogにあげる機会を逃していました。
再び紅葉の季節になったので、掲載したいと思います。
徳川家譜代の井伊氏の居城である彦根城は、交通の要衝で、かつ大坂にいまだ歴然たる権力を保持している豊臣氏や他の西国大名に対しての防衛ラインという軍事施設的な側面と権威の象徴的側面を合わせ持つ城です。
そのため、天守だけでなく多くの櫓や曲輪を残しており、城郭としてのまとまった美しさを今日に伝える数少ない遺構の一つだとおもいます。
天守は三重三階で小規模ですが、初層の四方にそれぞれ二つずつ切妻破風を、上層には唐破風をかけ、最上層の窓を火頭窓にするなど、変化に富んだ姿をみせています。
紅葉は燃えるように華麗でしたし、堀の木々もとても美しかったです。
紅葉が美しいということは、落ち葉も多いということです。
ボランティアとおもわれる方々がこれを掃除して見えました。
どなたもとてもさわやかな挨拶をしてくださったことが印象的でした。
陰で多くの人々に支えられているのですね。
玄宮園は四代藩主によって築かれた城を借景とした大名庭園です。
世が世ならここにはいることもできません(武士であってもそれなりの格がないとダメでしょう)。誰でもこの景色を楽しむことができるのはありがたいことです。