2020.8.29(土)
安倍晋三首相(65)は28日、官邸で辞任の意向を表明した。体調が悪化(潰瘍性大腸炎の再発)し、首相の責務を継続するのは困難と判断し、退任を決めたという。
「安倍一強」を誇った最長政権は2012年12月の第二次内閣発足から約7年8ヵ月で幕を閉じる。ただし、後任が選ばれるまでは執務に当たるとした。また、次の衆院選には「一議員として臨む」とし、政界引退は否定した。
第二次内閣で安倍政権は「アベノミクス」と呼ばれる一連の経済政策を打ち出し、デフレからの脱却と持続的な経済成長を目指した。
政策の柱は、
〇「大胆な金融政策」
〇「機動的な財政政策」
〇「成長戦略」
の三つで3本の矢とも呼ばれた。
1)円高から円安へ 2011年 1ドル=75円台 → 2015年 125円台
2)日経平均株価の回復
2012年12月25日 1万80円12銭
→2018年10月2日 2万4270円62銭
3)企業業績の回復 → 有効求人倍率は高水準へ改善
一方で、
1)国内総生産の伸び率は0%台から1%台にとどまる
2)日銀が目標とした2%の物価上昇率は未達成
3)コロナウイルスの感染拡大で景気が悪化。
2020年4月~6月の伸び率 → 実質の年率でマイナス27.8%の落ち込み
4)ふくれあがった巨額の国債
①安倍政権発足前の国・地方の長期債務残高 932兆円 → 現状 1182兆円
②日銀の国債保有比率 11.5% → 47.2%
現在の国の年間予算が100兆円そこそこから見ると、借金残高1182兆円の大きさ
がわかる。 新聞によると、財務省幹部は「日銀が破裂するかもしれない。大きなリスク
を抱えた」と危機感を募らせているという。
安倍政権の功罪はいろいろ取りざたされるが、「森友・加計学園問題」「桜を見る会」「公
文書改ざん問題」など疑念が残ったままである。
また安倍政権は歴代最長の在職日数を記録したが、官僚の忖度による政策のゆがみ・公
的行事などでの自身に近い人物の優遇など長期政権のおごりが目立った。
首相は首相なりに努力されたとは思うが、本当に国家のためであったかと思うと筆者は
否定せざるを得ない。安倍首相への国民の応援派と批判派の分断は大きくなる一方であっ
た。これが安倍首相の最大の罪である。
安倍晋三首相(65)は28日、官邸で辞任の意向を表明した。体調が悪化(潰瘍性大腸炎の再発)し、首相の責務を継続するのは困難と判断し、退任を決めたという。
「安倍一強」を誇った最長政権は2012年12月の第二次内閣発足から約7年8ヵ月で幕を閉じる。ただし、後任が選ばれるまでは執務に当たるとした。また、次の衆院選には「一議員として臨む」とし、政界引退は否定した。
第二次内閣で安倍政権は「アベノミクス」と呼ばれる一連の経済政策を打ち出し、デフレからの脱却と持続的な経済成長を目指した。
政策の柱は、
〇「大胆な金融政策」
〇「機動的な財政政策」
〇「成長戦略」
の三つで3本の矢とも呼ばれた。
1)円高から円安へ 2011年 1ドル=75円台 → 2015年 125円台
2)日経平均株価の回復
2012年12月25日 1万80円12銭
→2018年10月2日 2万4270円62銭
3)企業業績の回復 → 有効求人倍率は高水準へ改善
一方で、
1)国内総生産の伸び率は0%台から1%台にとどまる
2)日銀が目標とした2%の物価上昇率は未達成
3)コロナウイルスの感染拡大で景気が悪化。
2020年4月~6月の伸び率 → 実質の年率でマイナス27.8%の落ち込み
4)ふくれあがった巨額の国債
①安倍政権発足前の国・地方の長期債務残高 932兆円 → 現状 1182兆円
②日銀の国債保有比率 11.5% → 47.2%
現在の国の年間予算が100兆円そこそこから見ると、借金残高1182兆円の大きさ
がわかる。 新聞によると、財務省幹部は「日銀が破裂するかもしれない。大きなリスク
を抱えた」と危機感を募らせているという。
安倍政権の功罪はいろいろ取りざたされるが、「森友・加計学園問題」「桜を見る会」「公
文書改ざん問題」など疑念が残ったままである。
また安倍政権は歴代最長の在職日数を記録したが、官僚の忖度による政策のゆがみ・公
的行事などでの自身に近い人物の優遇など長期政権のおごりが目立った。
首相は首相なりに努力されたとは思うが、本当に国家のためであったかと思うと筆者は
否定せざるを得ない。安倍首相への国民の応援派と批判派の分断は大きくなる一方であっ
た。これが安倍首相の最大の罪である。