名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

クリミアをロシアに編入

2014-03-18 23:15:28 | Weblog
2014.3.18(火)
 19世紀の半ば、クリミア戦争というのがあった。ロシアに対抗してイギリス、フランス、オスマン帝国、サルジーニア王国(イタリア)とが争った戦争である。
 一世紀半を過ぎて新たなクリミア戦争が起ころうとしている。プーチンロシア大統領は、住民投票を経てウクライナからの独立を宣言した南部クリミア自治共和国を、主権を持つ独立国家「クリミア共和国」として承認する大統領令に署名をした。
 プーチン大統領はその上、国際社会の反発を受けながらもクリミアのロシアへの編入に踏み切る方針を表明した。
 南部自治共和国が住民投票を行って「クリミア共和国」を独立国家としたことまではよい。しかし、それをロシアに編入してしまうというのは許せない。クリミアにはロシア人が6割を超えると言われている。反ロシアのウクライナ新政府はテロによってロシア寄りの政権を奪った。クリミアのロシア人を守らなければならないというのがプーチン大統領の論理だ。
 この事態に一番強硬な姿勢を見せているのがアメリカであり、オバマ大統領である。EU諸国も反発はしているがドイツもフランスも腰が引けているらしい。しかしどの国も強烈なナショナリズが台頭している。再び米ロの冷戦が再燃する勢いである。
 北方領土問題を抱える日本の安倍政権は、欧米の反ロシアに比べて自重気味であったが、ここに至ってロシア制裁に踏み切った。アメリカへの義理立てのほうが北方領土より大事なのだろう。
 極東における日中・日韓の小競り合いをよそ目にしながら、ヨーロッパ戦線で火蓋が切られかねない勢いである。第三次世界大戦の始まりの始まりになるのか。偏狭なナショナリズムが戦争を引き起こす。