名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

ウナギがついに絶滅危惧種

2013-02-08 09:23:53 | Weblog
2013.2.8(金)
 ニホンウナギの稚魚のシラスウナギが、昨年12月から始まった今季・各地の漁で深刻な不漁となり、「三年連続の極度の不漁」と言われた昨年の同時期をさらに大幅に下回っていることが明らかとなった。環境省は2月1日、ニホンウナギを絶滅危惧種に指定した。
 報道によると、台湾からの輸入シラスウナギも1キロ当たり200万円台と高値で推移しており、4年連続の不漁となればさらに値上がりするのではないかと危機感が広がっている。
 1970年頃のシラスウナギの漁獲量は年間150トン超あったが、2012年には3.7トンに落ち込んだ。日本で養殖ウナギの出荷量が最も多い鹿児島県では昨年12月と今年1月の県内のシラスウナギの漁獲量は32キロで、昨年同期の120キロを大きく下回った。
 また出荷量二位の愛知県も昨年12月の漁獲量は「ゼロ」だったというから驚く。
 日本全国で1月後半までに養殖池に入れられたシラスウナギの量は、台湾からの輸入を含めても史上最低となった昨年同時期の半分にも満たないというから深刻である。これからの漁獲量によっては、養殖ウナギの値段も高値で取引されることは確実だ。
 専門家は、乱獲のほか河川や沿岸域などウナギが成長期を過ごす場所の環境の悪化、海洋環境の変化などが減少の原因という。対策として、産卵に向かう親ウナギの保護が特に重要だとし、河川や湖沼、沿岸域などでウナギが成育できる場所が埋め立てなどで減少しているので、こうした場所の再生が必須だとという。
 ウナギはニホンの食文化の重要なひとつである。高騰するウナギの価格をめぐって乱獲競争が起こらないよう、親ウナギの禁猟やシラスの漁獲量削減など資源保護の強化が必要である。