名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

淡島千景さん「すみれの花咲く頃」で送られて天国へ

2012-02-27 15:45:20 | Weblog
2012.2.27(月)
 女優の淡島千景さんが2月16日にすい臓がんのため死去したが、その葬儀が昨日(26日)執り行われた。享年87歳。
 淡島さんは、宝塚歌劇団出身で娘役トップスターとして活躍した。葬儀には、淡路恵子さんや鳳蘭さんら宝塚歌劇団時代の後輩らが同歌劇団を象徴する「すみれの花咲く頃」を合唱して、偉大な先輩を見送った。
 淡島さんは宝塚を退団後、松竹に入社して映画界入りした。「てんやわんや」でデビュウーし、「麦秋」「本日休診」「君の名は」などに出演したあと、東宝に移籍して「駅前シリーズ」「夫婦善哉」など森繁久弥との名コンビが受けて、戦後日本映画の全盛期を支えた。
 いろいろな映画賞を総なめにし、また紫綬褒章や勲四等宝冠賞にも輝いた。死ぬまで現役で活躍したが、生涯独身であった。
 戦後の娯楽として、淡島さんの映画はいろいろ見たが、何よりも印象に残っているのがNHK大河ドラマの第一作「花の生涯」での村山たか役であった。
 村山たかは実在の人物であるが、井伊直弼と深い仲になり、安政の大獄に大きく加担した人物として知られる。彼女は井伊直弼が桜田門外の変で暗殺された後、尊皇攘夷派の武士に捕らえられたが、女性ということで死罪は免れた。
 今から50年近くも前の大河ドラマであるが、まだ社会人になりたての頃、第一作の大河ドラマということなのか毎週必ず見たことを覚えている。
 淡島さんの先輩女優である高峰秀子さんは2年前に87歳で亡くなったが、さらに先輩の原節子さんは現在91歳で存命と聞く。
 年々、大物俳優が喜界に入っていくが寂しいことである。