名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

庄川の里を旅する

2010-07-26 21:05:22 | Weblog
2010.7.26(月)
 7月25日(日)から26日(月)にかけて、岐阜県飛騨荘川地方へ連れ合いと出かけた。飛騨荘川は今では高山市に属する。岐阜県北西部に位置し、自然豊かな山村である。
 オハヨーサンホテルは海抜1000メートルの荘川高原にあり、山の涼しさを味わいたいことと、ここで源氏ホタルの乱舞する光景が見られるという噂につられて行ってしまった。
 行程は名古屋高速経由、名神、東海北陸道を通って荘川インターの一つ手前の高鷲インターを降りて156号線を走り、途中飛騨そばで昼食を済ませた。
 荘川町には、長良川は太平洋・伊勢湾へ、荘川は日本海・富山湾へと流れる川の流れの分岐点である分水嶺地点がある。これらに寄り道しながら午後3時過ぎにはホテルへ到着した。
 オハヨーサンホテルとは珍しい名前のホテルだが、建物はかなり古く、この時期お客はさすがに家族連れがほとんどである。敷地は広大で、ホテルの所有らしき森もあり、敷地内を川が流れてマス釣りもできる趣向になっている。この川にホタルが発生して最近人気が出たという。
 そのホタルであるが、このところ発生個数が少なく、特に雨の後は少ないという。この日も午後3時前後に強い雷雨があり、かなりの量の雨が降った。それも原因かは分からないが、結局この夜も数匹のホタルしか見られなかった。それでもホタルを見るのは何年振りであろうか。
 翌日(26日)の朝、ホテルの前の清流でマスがいるということで、竿を出してみたが簡単に釣れる。キャッチ&リリースがホテルの要請であるので、そのようにした。
 荘川には、御母衣ダムがある。ホテルから30分ほどのところということで、帰りの途中、ダムまで行ってみることにした。
 御母衣ダムは1960年、当時の荘川村に建設された高さ131m、長さ405m、有効貯水量3億3千万立方メートルの巨大ロックフィルダムである。荘川をせき止めてできたダム湖は御母衣湖と名付けられ、水没した地域から湖畔に移植された樹齢450年以上の桜は『荘川桜』として有名である。
 国道156号を湖畔沿いに走ってやっとたどり着いたが、もう50年も前に造られており、ダムそのものの景観はさびしい。ただ、御母衣湖の広さと美しさは絶品である。
 日本の経済成長のはしりの時期にこのダムは完成したが、この時期に次々と新たなダムが全国各地に計画されていき、最近になって完成するダムが幾つもある。それが日本経済を支えてきた。御母衣ダムはそのはしりでもあった。その象徴のダムとしてはややさびしい姿ではあった。