名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

人間の死亡率は100%!!

2010-05-16 11:10:35 | Weblog
2010.5.16(日)
 日本人の65歳以上の全人口に占める割合(高齢化率)は、2009年の調査によれば22.8%でこれは文句なく世界一である。
 また、75歳以上のいわゆる後期高齢者比率は2007年11月調査で10%に達したとされる。
一方で合計特殊出生率は2006年の調査で1.32とされ、第二次ベビーブーム時代(昭和46~49年)の2.1前後の数字からみると大幅な減少である。
 2005年国勢調査による平均寿命(0歳における平均余命)は、男78.56年、女85.52年とされ、第二次世界大戦以前のそれと比べるとおよそ30年以上も延びたことになる。なお高齢者である65歳以上の平均余命でみると、男18.13年、女23.19年となっている。ということは高齢者の平均寿命は、男83.13年、女88.19年ということでもある。
 そしてあと40年先の2050年には高齢化率は、ついに40%に達するという将来推計が出されている。
 さて、解剖学者の養老孟さんは、人間の死亡率は100%であると公言してみえる。これは人間に限らず生きとし生けるものすべてに当てはまる当然の摂理である。要するに人間は誰でもいつかは死ぬということを言っているに過ぎない。
 話は飛ぶ。筆者の長兄は現在85歳になるが、およそ3ヶ月前、肺炎が嵩じて病院に運び込まれた。以来救急対応で人工呼吸器やら栄養補給、尿カテーテルなどをほどこされ、たえず痰の吸入や辱そう防止などの世話を受けている。しかし、意思を伝えることはできずかすかな反応を示すに過ぎない。現在は人工呼吸器から酸素吸入に切り替えられたが、鼻からの栄養補給によって、かろうじて命を保っているという状況である。
 今の医療制度では、急性期対応の大きな病院ではこうした患者を長期間受け入れておくことはできず、在宅介護で対応するか介護施設(特養、老健)に収用するか、あるいは医療が必要であれば医療療養型または介護療養型療養施設(昔風に言えば老人専門病院)に入って対応することになる。
 長兄の連れ合いも年齢は82歳であり、高齢者のみの二人暮しである。こういう状況の中で、義姉一人の家族は一体どう対応したらよいのか、高齢化社会の縮図が身近なところに存在する。