名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

ジョーカーを握らされた豊田章男社長

2010-02-24 19:52:10 | Weblog
2010.2.24(水)
 トヨタ自動車が、自社の自動車の品質問題をめぐって窮地に陥っている。昨年秋のフロアマットの不具合に始まって、アクセルペダル不良、プリウスのブレーキ不良など次々と品質の問題点が指摘され、その対応をめぐって米国メディアから総攻撃を受けている。昨年8月のレクサス車の暴走事故による家族4人の死亡事故や数年前のカムリの不具合による事故から女性が死亡したことも全米で報道されて、まさにトヨタたたきが最高潮に達している。
 そして、米議会下院のエネルギー・商業委員会の公聴会が23日に始まった。これには米国トヨタ自動車販売のジム・レンツ社長が呼ばれた。
 一方、豊田章男社長は24日(日本時間25日午前1時)、米議会下院の監視・政府改革委員会の公聴会に証人として出席し、意見を述べることになった。トヨタ社長は長時間にわたって針のむしろに座らされることになる。
 そもそも、今回の大規模リコールは昨年社長に就任したばかりの豊田社長になってから起こったこととはいえない。
トヨタ自動車はあくなき業務の拡大を目指して成長を重ね、GMをたたいてあっという間に世界最大のメーカーにのし上がってしまった。その芽は、奥田社長時代から顕著に現れ、張、渡辺と受け継がれてきた。いつのまにか安全第一よりも業務拡大が優先する体質が染み付き、結果としてトヨタ自動車のバブルが弾けたといえる。豊田社長の前任者らはこれを見越して創業家の豊田章男氏を社長に担ぎ出し、荒波に放り出した。気の毒に、章男氏はまさにババを掴まされたのである。創業家なら世間の同情を集めやすい、何とか乗り切れる、という見事なまでの先読みである。
 これは果たして想像力豊かな夢であろうか。