名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

後期高齢者医療制度―今になって嘆いても!!

2008-04-16 08:16:54 | Weblog
2008.4.16
 後期高齢者医療制度、通称は長寿医療制度と決められたが、いよいよ4月1日から発足したが、昨日4月15日の年金支給日に合わせ、加入者の医療保険料が年金から天引きされた。これまでに新たな保険証が配布されていないとか、対象外の人から徴収したり、誤った保険料が天引きされたとか、制度の発足に際してかしましく報道されている。また、これまでと比べて保険料が上がる人の泣き声、老人を前期と後期とに分けて差別することへの怨嗟の声など連日のごとくテレビなどで流されている。
 いまさら何を言ってるの。これを決めたのはあなた方が選んだ代議士が決めたんですよ。
 この後期高齢者医療制度の導入が決まったのは小泉純一郎政権の時代である。小泉内閣が医療制度改革方針を閣議決定したのは2003年である。2005年にはあの郵政民営化問題で盛り上がった9月11日の衆院選挙もあったが、世の中、小泉旋風と郵政一色で医療制度問題などどこかへ飛んでしまっていた。この時、自民党は大量の小泉チルドレンを当選させて圧勝。翌年の2006年には、今回の後期高齢者医療制度を含む改革関連法を自民、公明与党の賛成のもとで成立させてしまった。
 ついまだ2~3年前のことである。小泉さんに狂喜し、小泉さんのやることは何でも賛成して喜んでいたのはあなたでないですか。もう忘れたのですか。小泉さんを支持し、それを取り巻く国会議員の多数を選んだ人たちが決めたことなんです。
医療費の三分の一の10兆円を高齢者で使っており、1925年には三倍の30兆円にまで増加すると厚生労働省は言っている。第一次団塊の世代が全員65歳以上になる年である。これを放置すると医療保険制度は破綻する。その対策として生み出されたのが今回の後期高齢者医療制度である。だから言わずもがな、高齢者にとって保険料が安くなるなどということはあり得ない。総じて負担があがることは法律案を作った役人はもとより、国会で議決した議員はみんな承知していたことである。その国会議員までもが、こんな悪い制度とは思わなかったとか、驚くべきことに早くもこんな制度廃止してしまえという声さえ聞こえてくる。
 それにしても、議員も国民も制度ができるときは唯諾々と賛成しておきながら、いざ実施という段階になるとこんなはずじゃなかったと騒ぐことはよくあることではある。『天に向かってつばをはく』とはこのことをいうのである。