マーティン・スコセッシ監督作。
彼の作品としては、タクシードライバー、ニューヨーク・ニューヨーク、キングオブコメディ(ジューカーの元ネタ?)、グッドフェローズ、ギャング・オブ・ニューヨーク etc…ずらりと名作が並ぶ。
ただし前作の 沈黙ーサイレンスーは日本ネタだったせいか、パッとしない結果になった。
(日本人としてはおおいに満足だったが)
その彼が何と Netflix で制作したのが今作(汗)
調べてみると、あまりの制作費(1億5000万ドル超)にパラマウントが逃げ出したところに Netflix が参入したらしい。
内容は勿論ギャング映画なのだが、語り口は静か。
主人公がこの世界に入り込み、浸かっていく過程を描写する。
そして…
出演陣が超豪華。
ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ジョー・ペシ、ハーヴェイ・カイテル。
メインの3人は既に老人の域に達しているが、マーティン・スコセッシは ILM のデジタル力で3人を若い時代から老境まで描ききっている。凄い!
今回出色の出来だと思ったのは、ジョー・ペシ。
リーサルウェポンシリーズでのコメディアン演技が強く印象に残っていた当ブログ。
一方、今作の彼は体重も落とし、痩せていて存在感が強力。
目の光が超不気味だし、なんか「ぬめぬめ」?してる(笑)
その出演陣の演技・化けっぷりを楽しんでいるうちに全長 3時間30分が終了。
全く長さを感じない出来。
結論:Netflix発で、マーティン・スコセッシ の集大成的な傑作を生む時代が来るとは!
こうした形で「ローマ」に続き2年連続でアカデミー作品賞が狙えそうな状況とみる。
危うしハリウッド?!?