田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

夕日の中の理沙子 25  麻屋与志夫

2008-12-05 19:28:55 | Weblog
なぐられるのがこわい。

生徒たちに襲われるのがこわい。   

そんなのないよ。

あなたたち教育者なんでしょう。

どんなことがあっても、理沙子は先生を尊敬している。

だから、ツツパリのリンチになんか負けないで。

しっかりしてよ。  

むしろ、教室の床に!

あぐらでもかいて!!

おれはきみたちのために!!!

きびしくやってきたのだ!!!!
   
それをうらむなら。

なぐれ。

なぐってくれ。

くらいのひらきなおりができないものなのですか、先生。

こんなのって、いや。

管理教育絶対反対。 

髪のばすこと、ロングヘヤー、賛成。

制服反対。

すごくいや。

それなのに、この街のひとは。

正常な状態で卒業式ひとつできないのに。

平気なのだ。

しまいには、ここは神の沼は。

日本でいちばん住みいい街だ。

なんて、いいだす。

ゲゲゲ……。

コンナコト、あんなこと。

小説家になれたらかきたいことイッパイアル。

あるノダ。

だから、ツツパッテイル。

ナマイキだ。

などなど、いわれていても。

勉強だけは泣きながらがんばっているのだ。

理想と現実のギャップ。

本音とタテマエ。

カオスのこの世をしっかりと。

この中学生生活をみきわめておきたい。

レポーターのおばさん。

定期試験を廃止した日本一進んでいる神沼の東中学なんだから。

正確に現実を取材して下さいな。 

ちょっとマイクつきつけて……。

生徒の声をきいたくらいで。

現実をきりとったなんでおもわないでください。




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ああ、快感。
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