part13 玉藻と翔太の恋 7 栃木芙蓉高校文芸部(小説)
66
白鞘から抜かれた刀身が、
月光にきらめいた。
一瞬手頸が、
剣を握ったままの、
下野のふたりの手頸が弧を描いて夜気にとんだ。
翔太は鞘を杖としている。
ようやく立っている。
龍之介は危機一髪の場にかけつけたことを実感した。
Gここまで追い詰めた者たち。
許せない。
「こい!!!」
あまりにも敏速な剣さばきなので、
血糊も脂もついていない剣を、
龍之介は青眼に構えた。
「どうした、
甲源一刀流栃木宗家、
机龍之介がお相手する」
自らも鼓舞する龍之介の宣戦布告だった。
「そして、
そこにおいでのかたは、
扶桑高校第64代番長だ」
山をも揺るがすような声が下野軍団の背後でした。
植木が知美とともに、
芙蓉高校の制服をきた、
番長グループの猛者を引き連れてそこにはせ参じていた。
「番長を引き受けてくれてありがとよ。
これでおれも心おきなく卒業できるぜ!」
いままでは、個対個のたたかいだった。
だがみかも山の公園は戦いの場となった。
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one bite please 一噛みして。おねがい。
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白鞘から抜かれた刀身が、
月光にきらめいた。
一瞬手頸が、
剣を握ったままの、
下野のふたりの手頸が弧を描いて夜気にとんだ。
翔太は鞘を杖としている。
ようやく立っている。
龍之介は危機一髪の場にかけつけたことを実感した。
Gここまで追い詰めた者たち。
許せない。
「こい!!!」
あまりにも敏速な剣さばきなので、
血糊も脂もついていない剣を、
龍之介は青眼に構えた。
「どうした、
甲源一刀流栃木宗家、
机龍之介がお相手する」
自らも鼓舞する龍之介の宣戦布告だった。
「そして、
そこにおいでのかたは、
扶桑高校第64代番長だ」
山をも揺るがすような声が下野軍団の背後でした。
植木が知美とともに、
芙蓉高校の制服をきた、
番長グループの猛者を引き連れてそこにはせ参じていた。
「番長を引き受けてくれてありがとよ。
これでおれも心おきなく卒業できるぜ!」
いままでは、個対個のたたかいだった。
だがみかも山の公園は戦いの場となった。
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