田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

コンビニのエイトインコーナーにて 麻屋与志夫

2022-09-30 16:26:43 | 超短編小説
9月30日 金曜日
コンビニのエイトインコーナーにて
天井の照明が大理石まがいの床できらめいていた。
五名ほど掛けられるコーナーの横に電子レンジが置かれている。
いま労務者ふうの若者が買ってきた弁当を温めている。
レンジの下は、Garbage canに投げ入れられたカップが蓋の部分につかえている。
半分開いた黒く見える底からいやな臭いが立ち上ってくる。
若者はおいしそうにコンビニ弁当を食べている。
食事の住んだ人があたふたとでていく。
奥の席の男は卓に顔を伏せて寝てしまっていた。
だいぶ疲れているようだ。
家庭があるのだろうか。
つきあっている彼女はいるのだろうか。
男たちはみんな若者だ。



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