9月10日 土曜日
一葉食み次に移りし虫太り
いつの日か空をとびたし菜虫かな
老いぼれて歳ふるのみの秋の暮れ
閉ざされし門扉明けたし秋の暮れ
烏鳴き人影はなし秋の暮れ
色づきて揺られて光る烏瓜
片羽をもがれて鳩の千鳥足
卒塔婆に絡みつきたる蛇の衣
蛇のから雷雨に耐えて墓標群
墓標群蛇の衣をいかにせん
虫の音を乱し空咳とどまらず
●散文なら良し悪しはなんとか理解できる。
小説なら読者を意識できる。
●俳句はいつものとおり、なにがなんだか、わからない。
作っていて、たのしければいいじゃないか。
句作そのものがたのしい。季題を重んじる。
そのほかのことは、まったく、しっちゃかめっちゃか。
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老いぼれて歳ふるのみの秋の暮れ
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烏鳴き人影はなし秋の暮れ
色づきて揺られて光る烏瓜
片羽をもがれて鳩の千鳥足
卒塔婆に絡みつきたる蛇の衣
蛇のから雷雨に耐えて墓標群
墓標群蛇の衣をいかにせん
虫の音を乱し空咳とどまらず
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