9月19日 Wed.
●悪夢をみた。地面に縛りつけられているわけではないのだが、襲われているのに、起きあがることができない。金縛りで、まったく動きがとれないというわけでもない。
●上半身を起こそうとするのだが、起きられない。わたしに襲いかかっているのは、死神らしい。収穫用の大鎌をふりあげてふりおろす。わたしはその都度、からだをよじって鋭い鎌の切っ先を逃れる。
●「どうしてなんだ。どうして、いまごろ、わたしを襲うのだ」
沈黙、死神は応えてくれない。
●こうした悪い夢をみているときには、現実のわたしは猛烈に足ばたばたやっているらしい。夢のなかで死神と争っているの。寝床に横たわっている現実のわたしの体も必死で抵抗している。
●こうなると、夢のなかのわたしと、夢をみている実体のわたしと同じ存在ということになる。
●ともかく、怖かった。
●こうした夢をみるときは、かならず小説を読みすぎている。緊張して体が固まったような状態で長時間読書をすると疲れる。両手で支えている本が重く感じてくる。それでもおもしろくてページを繰る。
●日本だったら大沢在昌。外国文学では、クーンツ。
●読書は格闘技だ。昼の筋肉の疲れが夜の夢にまでのこっていて、ワルサをするのだと解釈した。
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●日本だったら大沢在昌。外国文学では、クーンツ。
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