田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

リリ、今年も五月の薔薇が咲いているよ。  麻屋与志夫

2016-05-27 06:21:29 | ブログ
5月27日 Fri.

●そろそろ終わりを告げる五月の薔薇の季節。狭小庭園の薔薇を眺めている。ことしも、薔薇の花咲くこの庭で、リリとタワムレルことができると思っていた。

●この世にかわらないものなんて、ないのに――。まさか、リリがこんなにもはやく、死んでしまうなんておもってもみなかった。たった、一年八カ月の命だった。こんなことなら不妊手術などしないほうがよかった。子どもを産み、育てるよろこびを経験させてあげたかった。リリの……せめて、おもかげを偲べる……リリの子猫たちがいれば――と嘆いたりしている。あとになって、悔やんでも、しかたありませんね。

●こんなに早い別れがやってくるとは、どうして?

●リリはパーゴラ【pergola】からちらほらと落花するアイスバークの白い花びらを、蝶とよくまちがえた。中空をみあげて、ピョンととびあがり、花弁をキャッチした。

●花弁にジャレツク、リリの姿はいまはない。さびしい。

●花弁をうまいぐあいに中空でとらえた。得意そうにくわえて、わたしのところに運んでくるリリ。わたしの手のひらにのせて、あいらしくわたしをみあげていた、あの瞳のかがやきはもうみられない。

●ひらひらと舞い落ちる薔薇の花弁にとびつくリリのげんきな、あいらしい姿は、この庭ではみられない。

●リリ昨日のわたしの夢のように、わが家の屋根の稜線から虹の橋のタモトにたどりつき、天国へと昇天していった。

●天国の薔薇園でいまごろは薔薇の花弁とタワムレテいることだろう。


  

あっ、ちょうちょうがとんでいる。あたしも空をとびたいわ。




あたし、そろそろいかなくっゃ。ばいばいだよ、ママ、パパ。

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