田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

GG、栗とくるみを食べる  麻屋与志夫

2012-11-15 09:34:53 | ブログ
11月15日 木曜日
●うらの空き地にシルバーグレイの野良猫がチョコナンとすわっている。

GGは口をモグモグさせながら二階の書斎から外を眺めていた。

昨晩は、カミサンもおそらく三時くらいまで起きていたろう。

疲れたろうから、眠れるだけねむっていてもらおうと、台所から栗をもってきた。

これで朝飯はすませるつもりだ。

三個の栗をたべているうちに、その猫をみつけた。

●ただぼんやりとあさの光をあびている。

猫はなにをかんがえているのだろうか。

GGは暖房の効いた部屋にいる。

「野良猫にはブラッキみたいなぜいたくはできないのだぞ」

愛猫の黒猫をだきあげて外の風景をみせてやる。

ガラス窓ごしで、臭いがしないからか。

金木犀の根元で日向ぼっこをしているシルバーちゃんには。

気がつかなかった。

●栗をたべおえた。

さらに、クルミを三個だべる。

むかしとちがい、クルミ割りなど必要ない。

スパーで中身だけをかわかしたものを売っている。

アメリカ産だ。

●暖房があるので寒さに震えずにすむ。

紅葉はおわり、落ち葉の季節となっている。

外はかなり寒い。

●あっ。下のキッチンで音がする。

カミサンが起きてきた。

朝食の準備に取りかかったのだ。

●暖房だけではない。

GGたちは文明の恩恵に与っている。

カミサンはガスのスイッチを入れたことだろう。

青い炎が目に浮かぶ。

GGはアメリカのクルミを朝からムシャムシャ食べている。

猫には……。

文明はない。

野良猫は食べ物は、じぶんであさるしかない。

●昨日の超短編でもかいた。

猫嫌いがおおい。

増えている。

いまに、街から野良猫が消えるだろう。

●これも人間の生活が進化した結果なのだろうか。

この件に関しては、あとでゆっくりかんがえたい。

●ほら、カミサンから声がかかった。

●ふたりでブランチです。

●なんのとりとめもない。

関東平野の北端。

扇の要のような場所。

平野が細く狭くなり、このあとは日光の山。

前日光高原にある小さな田舎町での朝のヒトコマデす。


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