田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

紅葉

2007-09-27 06:55:23 | Weblog
9月26日 水曜日 晴れ
●これからがいよいよだ。田舎暮らしの醍醐味、とくにわたしの住む北関東の極みにある小さな田舎町での四季の移り変わり、夏から秋へと一番風景の美しい時期がやつてくる。清流K川の釣り人を見る。白鷺が川面の石にたたずんでいる。運が良ければ夕空を渡り鳥が群れをなして南に帰っていくのを俯瞰することができる。

●これからがいよいよだ。家をでて数分も歩けば里山の紅葉に取り囲まれてしまう。ここは、前日光高原、舟形盆地にある小さな田舎町。東京でのあわただしい生活を癒してくれるたのしい故郷の町だ。野歩きをしている。のんびりと歩いている。紅葉がもうじきはじまる。

●「今年こそ川治の紅葉を見に行こう」
「わたしは、日光でいいわ」
「それはけっこうなことですね」日光を見ずして結構というな。の、下手なモジリだ。日光だったら、JRでも東武電車でも30ぷんくらいの距離だ。恵まれ過ぎていて、わたしたちはあまり訪れない観光地だ。日本ロマンチック街道最後の観光地だ。あれから息子の作ってくれた地図を眺めている。電車やバスを乗り継いでロマンチック街道の町の景色を一か所ずつ見に行こう。と計画している。まず、日光近辺を観て歩くだけでも楽しいだろう。まして、いまカミサンはカメラを買ったこともあり写真に夢中だ。園芸、特にバラ作りのほかにまた趣味の幅がひろがった。ケッコウなことだ。秋の紅葉を撮るカミサンの姿がはや脳裏に浮かぶ。川治から日光にもどっても一日の日帰りの旅ですむ。川治は結婚の翌年、東京オリンピックの時、通訳としてなんどもおとずれている場所だ。新婚旅行も川治だった。あれから、アアア、43年も経っているのだった。わたしがパソコンに向って小説を書いている姿をだれが想像できたろう。

●「川治でもいいわよ」やっとカミサンがわたしの川治への想いに気づいてくれた。「そうね、川治の龍王峡の紅葉がいちばんいいわ」なにを思い出しているのかカミサンが頬を赤くした。

●写真は軽井沢、絵本美術館の駐車場で撮ったものです。
早い紅葉を探していたら「あっ、色づいている」とカミサンの声が後ろの席でした。運転席の息子が携帯をカミサンから受け取って撮った。


コメント
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