ねこ庭の独り言

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証人喚問

2017-03-23 21:37:11 | 徒然の記

 今日は1日、国会の証人喚問を見ました。日本を取り巻く国際情勢を考えれば、「たかが森友学園。」と思いますが、いざこうしてテレビでの報道を終日見せられますと、「されど森友学園。」でした。

 「安倍昭恵夫人という、お人好しの愚昧な女性のため、政権が揺らいでいる。」「身の程知らずのバカな宰相夫人を擁護するため、自民党が茶番劇を演じている。」

 私は反日の左翼ではありませんし、むしろ総理を支援する人間ですが、どう贔屓目に見ても、昭恵夫人を擁護する気になれません。夫である総理が、今何をしている時なのか、伴侶として何をすべきか、あるいは何をしてならないのか、政治家の家族として持つべき常識さえありません。

 自分の妻ですらコントロールできない人物が、どうして政界で野党と渡り合い、外国の大統領や首相と対峙できるのかと、結局は総理への疑問と幻滅につながってしまいます。森友学園の一連の動きは、私の目には、限りなく灰色でも、法的には処罰の対象にならない、政界での些事だと映ります。しかしテレビでここまで大きく報道されますと、国民には、道義的責任の大きさの方が目立ち始めます。

 ちょつとした言葉が、「国民を騙した、嘘をついた。」「そんなことで、総理が務まるのか」と、こうした感情論へ直結します。やがて安倍政権の支持率ダウンへつながり、自民党への批判が高まれば、ポピュリストが多い政治家は「民意民意」となびきます。ついには自民党内で総理が孤立し、政権が弱体化し、社会が騒がしくなります。

 こうなればもう、反日野党の思う壺です。私が今、怒りを燃やしていますのは、安倍宰相夫人と、夫である安倍総理です。こんな詰まらない問題で政権を揺らがせている浅はかさが、許せません。どうでも良い内閣なら、野党と共に攻撃するのでしょうが、期待する内閣であるだけに、歯ぎしりするほどの怒りと痛みがあります。

 今上陛下の退位のお言葉についても、日本の先々のことは考えず、ただ「大変だろう」と同情する単純な国民性を思いますと、森友学園のことも、同じ反応をするのかもしれません。「国民を騙した、嘘をついた。」「そんなことで、総理が務まるのか」・・・。つまり冷静さを欠いた感情論です。

 もしも総理が、このバカバカしい茶番劇の難局を乗り越えられたとしましたら、昭恵夫人は監視付き「蟄居」か「遠流」か、そうしなくてはなりますまい。種々の報道を吟味いたしましても、昭恵夫人は邪悪な人でなく、むしろ善良な、悪気のない女性です。しかし悪気のない、善良な人物こそが、現在の日本のガンです。亡国の朝日新聞に心酔し、日本を嫌悪し外国を賛美する「お花畑の住民」は、みんな昭恵夫人のような人々です。無知蒙昧な、単細胞な人道主義者と、私は遠慮なく言わせてもらいます。

 日本国の総理ですから、今後は家庭の茶番劇を、政治に持ち込む愚を繰り返してはなりません。国民のための政治をするのですから、私事を公務と混同してはなりません。彗星のように現れ、ソ連の書記長となり、世界のリーダーともなれたはずのゴルバチョフ大統領が、どうしてあのように無残な失脚をしたのか。

 ライサ夫人への偏愛が、ゴルバチョフ氏の神話を打ち砕き、周りの政治家を失望させたためだと、安倍総理は知らないのでしょうか。神聖な赤の広場のお立ち台は、誰もが並べる場所ではありません。祖国のため命を捧げ、多大な功績を挙げた政治家だけが登壇できる、晴れの場です。

 ゴルバチョフ氏は、その場所にライサ夫人を並ばせました。この公私混同が、ゴルバチョフ氏への失望と反感、そして蔑視へとつながっていきました。どんなに細君が優秀であっても、どんなに夫として愛していても、政治家に公私混同は禁物なのです。

 森友事件そのものには、些事だという認識を変えませんが、昭恵夫人の関与という事実は、野党には見逃せない餌ですし、「お花畑の国民」には、「反安倍」への好材料です。くれぐれも油断されることなく、この事態を乗り切られるよう祈念します。

 もっと書きたいことが他にありましたが、「森友学園」を語らずには先へ進めなくなりました。総理にとってもそうですが、私にもこれは、「たかが森友学園。されど森友学園」です。明日の日本のため、乗り越えたい壁です。

 

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4 コメント

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悪妻は無知から出発する (憂国の士)
2017-03-23 23:19:16
男達が艱難辛苦、努力の末登りつめたポジションに何を勘違いしたのか夫を押しのけて威張り散らす政治家の嫁を
いやと云うほど見てきました、女の浅知恵と云うには足りない程怒りを通り越して旦那共々殴りたくなる日本の風景です。

安倍総理の名前と共に後世語り継がれる総理婦人となるでしょう、
今、日本の置かれている現状をどう認識しているのか、森友ごときに振り回される事態ではない、国難この上ない時である。

子供のない嫁の躾けさえ出来ないのか、平成天皇の皇后陛下とともに悪妻と語り継がれることのないよう祈る。
男の、いや日本の国の邪魔をするな、怒りを込めて筆を取る。 控えろ !?
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そんな気持ちになります (onecat01)
2017-03-24 00:08:35
憂国の士殿

 まったくのところ、そんな気持ちになりますね。
戦後の教育だけでなく、敗戦後に魂を失つた日本人に原因があるのでしょうか。

 男女平等は正しいとしましても、日本人としての解釈が失われてしまいました。残念ながら、総理もその一人だったのでしょうか。無念ですね。
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不注意は あった (HAKASE(jnkt32))
2017-03-24 09:43:21
お早うございます。森友学園問題についての、
安倍総理夫人の不注意や不用意は、間違いなく「あった」と思います。

もし昭恵女史に、作家 曾野綾子さんや、報道家 櫻井よしこさん並みの見識があれば、
此度の様な失態は、初めからなかったと心得ます。

貴記事にもある様な、ゴルバチョフ露元大統領の失脚と言う好材料もありながら、
それらの事共から、謙虚かつ真摯に学ぶと言う姿勢に、大きく欠けていたと思わざるを得ません。

貴見解に同じく、今、一縷の期待をかけざるを得ない内閣の失態だけに、
拙方も、そちらの憤りを抑えきれずにいる所であります。
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北のミサイル (onecat01)
2017-03-24 11:14:39
HAKASEさん。

 暴発の北が、ミサイル技術を向上させ、飛距離のみならず、命中度も高めています。しかも移動式装置から、相手に知られぬ間に発射できます。

これを迎撃できる体制が日本にあるのか、ないとすればどうすれば良いのか。米国との共同行動、韓国との協力体制はどうあるべきか等々。

 こんな重大な時なのに、国会は相変わらず「森友」です。民主党福山氏のの追求は、夫人付きの森氏の行為が公務なのか、私的行為なのかと、まさに重箱の隅の議論です。

 昭恵夫人につきましては、不注意や不用意でなく、やりすぎや手抜かりが多くあり過ぎたと、冷静に見ております。

 憲法改正に一縷の望みをかけている内閣が、夫人の失態という些事で、揺れ動く無様さが、怒りとなっておりますのは、あなたと同じです。
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