「核心階層」「動揺階層」「敵対階層」の内容を、コメント無しで紹介します。
〈 核心階層 〉・・〈信頼できる者〉
・解放以前において小作をしていた貧農、先祖代々の雇農
・革命遺家族:抗日戦争(パルチザン)での犠牲者の遺族
・愛国烈士遺家族:祖国解放戦争(朝鮮戦争の北朝鮮における呼称)での犠牲者の遺族
・被殺者遺家族:祖国解放戦争で、大韓民国国軍や国連軍に虐殺された者の遺族
・戦死者遺家族:祖国解放戦争での戦死者の遺族
・後方家族(朝鮮人民軍現役将校の家族)、栄誉軍人(祖国解放戦争での傷痍軍人)
〈 動揺階層 〉・・〈半信半疑の者〉監視対象
・解放以前の小・中商人・知識階層の労働者
・解放以前における手工業者、移動営業だった小職人、店舗を有していた中職人
・解放以前において他人を雇用したことのある富農、自作農だった中農
・小規模な下層接客業者、雇用経験のある中産層接客業者、民族資本家
・核心階層だったが祖国解放戦争時に越南した者の家族、越南して労働者・農民になった者の家族
・祖国解放戦争時に敵に服務した者およびその家族
・朝鮮労働党を除名、あるいは免職された者
・刑期を満了した政治犯、経済事犯(出所者も含む)
・建国後に処断された者の家族、安逸・不和・放蕩した者
・儒教の信者、元天道教青友党員、無党派層、中国からの帰還民(朝鮮労働党員は除く)
・日本からの帰還民(在日朝鮮人の帰還事業)、解放後の外国留学経験者または解放以前に養成された知識人
〈 敵対階層 〉・・〈変節者〉特別監視対象
・日帝(日本統治時代の朝鮮)の行政機関(朝鮮総督府など)に勤務していた反動官僚の輩
・土地改革時に5ヘクタール以上の土地を所有していた、または精米所を有した地主
・富農、地主、親日・親米分子かつ、越南した者(脱北者)の家族
・キリスト教(プロテスタント)の信者、天主教(カトリック教会)の信者、仏教の信者
マスコミは盛んに「多様化社会」「多民族社会」という記事を書き、日本が他民族を許容しない閉鎖型の国だと批判します。在日の中の一部の過激な反日活動家を嫌悪する日本人を攻撃し、「ヘイトスピーチ解消法」まで作らせました。国交を回復すれば、北朝鮮の日本への敵視策は変わると彼らは主張します。
しかし北朝鮮が、国としてこのような身分制度を固定しているのですから、反日左翼学者と野党の人々の意見は、間違っていると思います。帰国した拉致被害者の人々が、北朝鮮の状況についてほとんど語らないのは、残っている日本人に危害の及ぶことを心配しているからではないのでしょうか。
今回は、北朝鮮の「出身成分」の紹介だけで終わりましたが、日本に関する驚くべき説明については、後で紹介するつもりです。