ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

共同通信の「総裁選」記事 - 3 ( 長老支配政治 ? )

2024-09-12 22:48:25 | 徒然の記

 只今、ネットの動画で青山繁晴氏の「総裁選挙」不出馬のニュースを見ました。推薦人20人に届かず15名だったとのことです。これで日本が終わるわけでありませんので、書きかけていたブログに戻ります。

 報道各社の世論調査を見ながら書いているのだと共同通信社は説明し、決選投票の上位2者を石破氏と小泉氏に絞っています。

 従って記事は、石破氏と小泉氏に関する説明が半分を占め、残るスペースは麻生、岸田、菅の3長老がどのような工作をしているかの説明です。

 議員票と党員票の違いについて説明していますので、まず最初に紹介します。

 ・総裁選の一回目の投票

   ・「国会議員票」と党員・党友票を合わせた「地方票」を同数として扱い、合計票数を争う。

 ・総裁選の決戦投票

   ・国会議員票と、各都道府県連に一票ずつ割り振られた47票の合計で決めるため、議員票の比重が大きい。

 つまり決選投票では、47人対372人になる訳ですから、議員票が絶対に有力です。党員数が109万人いても、意味がないと言う仕組みです。幽霊党員の存在を考えますと無理もない気がしますが、これでは党員の重みがありません。

 実際にどのような影響が出るかの実例を、石破氏の動きで伝えています。

  ・「出来るだけ早くとか、そんなことを申し上げるべきではない。」石破元幹事長は、10日の日本テレビ番組で、新総裁になった場合にいつ衆院解散をするのかと問われると、言葉を濁した。

  ・「可能な限り早く信は問いたい。」と意気込んだ8月24日の立候補表明とは、まるで別人。

  ・関係者によると、早期解散に慎重な議員から石破氏陣営に苦情が寄せられ、軌道修正したと言う。

  ・なぜか。ベテラン議員は「決選投票を視野に入れているからだ。」と指摘する。

 説明するまでもないと思いますが、決選投票では場合、47対372の投票になりますから、議員の機嫌を損ねるような発言を控えたと言うことです。

  ・そのため石破氏陣営は、「軌道修正により、3位以下の候補らが乗ってくれる余地を残す方が得策」( 中堅 ) と踏む。

 小泉氏の動きも伝えています。

  ・小泉氏陣営も、党内に敵を作らないよう神経を尖らせる。

  ・当初は、派閥裏金事件の震源地・安部派の議員を選挙で原則非公認とする案が浮上していた。

  ・しかし解散方針を決めたとはいえ、80人超の大所帯から反発を買うのは避けたい。

  ・後ろ盾の菅義偉前首相の指南を受け、小泉氏は公認について「新執行部で厳正に判断する」と述べるにとどめる。

 この部分では、菅長老の関与も書かれています。石破氏とのバランスを考え、記事の量も考慮しているようで、まだ続きます。

  ・ただ小泉陣営には、別の不安が残る。政策通の若手は集まるものの、「決選投票に進んだ際、他陣営から票を回してもらうといった、水面下の交渉を担う重量級がいない」( 中堅 ) ことだ。

 記事の最後には、大物の長老である岸田、麻生両氏の動きを伝えています。

 ・岸田氏の動き

   ・岸田首相も、解散した岸田派の議員と会食を重ねる。

   ・周囲には、「一回目では動かないが、決戦ではまとまろう」と呼びかけていると言う。

   ・閣僚経験者は、「キングメーカーになるつもりだ」と見る。

 ・麻生氏の動き

   ・安倍政権発足以来、主流派に身を置く麻生太郎副総裁は、総裁選後の国会論戦を見据え周辺に伝えた。

   ・「誰が予算委員会を乗り切れるのか、シビアに見て決める。」

 以上、9月12日の共同通信社の記事の全文を紹介しました。「長老支配」の自由民主党政治が、見事に描かれた記事です。青山氏が、20人の推薦人を集められなかった理由も見えてきます。

 次回は、中断している「総裁選挙」   西田昌司氏の見方に戻ります。どちらにしましても、「総裁選挙」が終わるまでは、このテーマから離れられません。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

共同通信の「総裁選」記事 - 2 ( 幽霊党員 ? )

2024-09-12 17:24:27 | 徒然の記

 「乱戦の底流」   自説封印  取り込み期待」

  「影響力保持へ勝ち馬見定め」「決選投票にらむポスト岸田」

 4面の4分1を占める4段組の記事は、大きな活字の見出しが目を奪います。中身を読まなくても、何となく乱戦の空気が伝わって来ます。

   麻生太郎氏 ( 83才 )    菅義偉氏 ( 75才 )     岸田文雄氏 ( 75才 )

   森喜朗氏 ( 87才 )     二階俊博氏 ( 85才 ) 

 先日のブログで現在の長老の名前を5人上げましたが、本日の記事では黒字で表示した森氏と二階氏の名前が消え、麻生、菅、岸田3長老の動きを伝えています。

 決選投票を睨んだ記事だとこうなるのか、前評判の高かった河野、高市、小林、加藤、林、以上5氏の名前が消えています。

 茂木氏は消えかかりつつある様子が、あからさまに書かれています。

  ・知名度不足がネックの茂木敏充幹事長は、9月6日のBS日テレ番組で、「小泉さんとは方向性が一致する部分が多い」と言及

  ・他陣営では、「決戦で高く売る腹だろう」と疑念の目を向ける

 そしてなぜこうなるのか「ねこ庭」には依然として疑問ですが、共同通信社は決選投票をする上位2名を、小泉氏と石破氏に絞っています。

  ・乱戦必至の今回は、報道各社の世論調査で人気の高い石破氏と、小泉進次郎氏が抜け出すとの見方が強い。

 記事を読むと分かりますが、投票権を持っているのは自由民主党の党員と国会議員です。同等と説明されながら実質的には、党員票より議員票の方が大きな力を持っています。

 自由民主党の党員数は109万人で、議員数は372人です。党員数はダントツに数が多くても、企業や後援会、支援団体が提出する党員名簿には、名前だけの幽霊党員の存在が公然の秘密です。

 常識的に考えても、熾烈な「総裁選挙」で顔の見えない党員に、党の総裁を決定させるのは危険です。だから最終的には、顔が見え足もある国会議員が決定する仕組みになっています。

 企業や団体の支援を受けない青山氏は例外で、幽霊会員はいませんが、3年連続で党員獲得議員のトップになっていても、党内での評価は総裁選挙に直結していません。

 自由民主党は党勢拡大のため、議員に罰金を払わせてまで「党員獲得」を督促していますが、なぜか議員が獲得した党員数の公表をしません。息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々に知らせたいと、青山氏の獲得した党員数を調べましたが見つかりませんでした。

 その代わり自由民主党が公表した令和4年の、党員獲得トップテンの議員名の資料を見つけましたので紹介します。

   1位 青山繁晴    参議院議員                 6位 茂木敏充    衆議院議員

   2位 堀内詔子    衆議院議員                 7位 武田良太     衆議院議員

   3位 高市早苗    衆議院議                8位 細野豪志    衆議院議員 

   4位 森山裕        衆議院議員                9位 小野田紀美  参議院議員

   5位 二階俊博    衆議院議員                 10位 城内実     衆議院議員

 議員の名前を見ますと、失礼ながら金の力で、無理やり党員名を集める気配のある議員の名前もあります。

 名簿の内容を重視すると言うより、党員数に応じた党費の払い込みがあれば良しとしている空気が党内にあります。ネットの情報なので確認する方法はありませんが、「党員獲得数」のランキングが、党内で大きな位置付けになっていないことだけは確かなようです。

 私を含め青山氏を支援する人々は、「総裁選挙」の鍵を握っているのはあくまでも国会議員だと言う、この事実を知っておく必要があります。政界とマスコミ界には常識でも、私たちは知りませんので「なぜ青山氏を無視するのか」と疑問を抱きます。

 共同通信社の記事がこの事実をおしえてくれたと、私は感謝しました。一つ賢くなっところで元のテーマに戻り、次回はまた同社の記事の紹介を続けます。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

共同通信の「総裁選」記事

2024-09-12 12:13:59 | 徒然の記

 9月12日、自由民主党の「総裁選挙」告知日です。西田昌司氏の動画の文字起こしを中断しました。

 下記一覧表は山口氏の動画からそのまま借用しますが、早くも2名の候補者が消えました。黒字で表示した野田氏と斉藤氏です。

〈 候補者の推薦人議員数の予測 〉

    小林鷹之氏( 49 才) ・・ 36名  高市潰しのため、岸田派が支援

    石破茂氏( 67 才 )    ・・ 15名  菅G・旧石破Gが支援

    河野太郎氏( 61 才 ) ・・ 16名  麻生派が一部支援 菅Gが支援

    小泉進次郎氏( 43 才 ) ・・ 20名  菅Gと二階派が支援

    高市早苗氏( 63 才 ) ・・ 15名  旧安部派が支援

    林芳正氏 ( 63 才 ) ・・ 23名  岸田派が支援

    茂木敏充氏( 68 才 )  ・・12名

    上川陽子氏( 71 才 )   ・・12名   麻生・岸田派が支援

    加藤勝信氏( 68 才 )  ・・12名

    斎藤健氏 ( 65 才 )  ・・  5名    旧石破Gが支援  石破潰しのため立候補

    野田聖子氏( 63 才)   ・・  4名

    青山繁晴氏( 72 才 )   ・・  3名  和田政宗氏が支援

 党員票では多数を獲得していても、推薦人の議員20人を集めるのが困難らしく、顔写真入りの一面トップ記事の中に、相変わらず青山繁晴氏の名前がありません。

 今日中には事実が判明するのですが、昨日の「文化人放送局」「日本のすごいニュース」のユーチューブのタイトルを紹介します。

 〈 文人放送局 〉

  最強の二人!高市議員&青山議員総裁選へ!

 〈 日本のすごいニュース 〉

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする